令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.17】は、冷房時の湿り空気線図から空気調和機のコイルの冷却負荷を求める計算問題です。4つの値のうち、適当なものを1つ選びます。
正解は選択肢3です。どの2点の差をとるかで決まります。
差をとる相手は、過去問の正しい肢に書かれています。令和3年度の1級 問題A No.17は、コイル冷却負荷を混合空気状態点とコイル出口空気状態点の比エンタルピー差から求める、という書き方で正しい肢を出しています。
図の比エンタルピーの目盛は、45・47・58・67・87の5つです。このうち混合点の67とコイル出口の45の差をとって22、これに送風量から出した質量流量を掛けます。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | × | 18kWは、67から58を引いた9に2を掛けた値です |
| 2 | × | 26kWは、58から45を引いた13に2を掛けた値です |
| 3 | ○(適当) | 67から45を引いた22に2を掛けて44kWです |
| 4 | × | 84kWは、87から45を引いた42に2を掛けた値です |
まず、どの2点の差をとるかを決めます。これは過去問の正しい肢に書かれています。
令和3年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.17】の正しい肢(選択肢1・選択肢3)
「混合空気状態点③とコイル出口空気状態点④の比エンタルピー差から求めたコイル冷却負荷のうち、外気負荷は室内状態点②と混合空気状態点③の比エンタルピー差の部分となる。」
「コイル出口空気状態点④から⑤は送風機の発熱等による温度上昇であり、⑤から②は室内での状態変化でSHFの状態線上を移動する。」
同年度の公表正答は選択肢4で、この2つはどちらも正しい側に置かれています。
コイル冷却負荷は、混合空気状態点とコイル出口空気状態点の差です。またコイル出口のすぐ隣にある点は、送風機の発熱による温度上昇の後です。
これを令和6年度の図に当てはめると、5つの点の意味が決まります。
| 図での位置 | 比エンタルピー | 何の点か |
|---|---|---|
| 右上 | 87 | 外気 |
| 中ほど | 67 | 混合空気状態点 |
| 中央下 | 58 | 室内 |
| 左下の右側 | 47 | 送風機の発熱で温度が上がったあと |
| 左下の左端 | 45 | コイル出口空気状態点 |
使うのは67と45です。
手順1と手順2
比エンタルピー差 = 67 - 45 = 22kJ/kg(DA)
質量流量 = 6,000m³/h × 1.2kg/m³ = 7,200kg/h = 2kg/s
7,200を3,600で割ると2になります。あとは掛けるだけです。
手順3
22kJ/kg × 2kg/s = 44kJ/s = 44kW
この問題は、4つの選択肢すべてが目盛の組合せでできています。
| 選択肢 | 差の作り方 | 2を掛けた値 |
|---|---|---|
| 1 | 67-58=9 | 18kW |
| 2 | 58-45=13 | 26kW |
| 3 | 67-45=22 | 44kW |
| 4 | 87-45=42 | 84kW |
4つとも目盛の差に2を掛けた値になります。目盛を読み違えていないかは、この表で確かめられます。
湿り空気線図からの冷却負荷は湿り空気線図から冷却負荷はどう出すのか?比エンタルピー差と送風量で扱っています。
コイルの冷却負荷は、どの2点の比エンタルピー差から求めるか。
混合空気状態点とコイル出口空気状態点です。令和3年度の1級 問題A No.17の選択肢3が、この書き方で正しい肢として出しています。同じ肢は、そのうち外気負荷が室内状態点と混合空気状態点の差の部分になることも述べています。
送風量6,000m³/h、空気の密度1.2kg/m³のとき、質量流量はいくつか。
2kg/sです。6,000×1.2=7,200kg/hとなり、3,600で割ると2kg/sになります。比エンタルピー差にこの値を掛けるとkWで出ます。
コイル出口の点のすぐ隣にある点は、何を表すか。
送風機の発熱等による温度上昇のあとの状態です。令和3年度の1級 問題A No.17の選択肢1が、コイル出口空気状態点から次の点への変化を送風機の発熱等による温度上昇として、正しい肢に置いています。
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実際の冷却負荷は、コイルの性能や外気の条件によって変わります。ここでの計算は試験問題に示された図と条件によるものです。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月