T
通気管の問題は、取出しの角度や接続の高さばかり聞かれます。
上と下でどちらが高いのか、毎回わからなくなります。
この記事の要点
取出しは垂直ないし45°以内です。水平に取出してはならないと書かれています。
通気立て管への連結は、その階の器具のあふれ縁より150mm以上の所です。
通気立て管の下部は、最低位の排水横枝管より低い位置で接続します。高い位置は誤りとして出題されました。
角度は45°以内、連結の高さはあふれ縁より150mm以上です。
取出しと連結の位置を並べます。
取出しの角度が決められています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.4.8(9)
通気管は、排水横枝管等より垂直ないし45゚以内の角度で取出し、水平に取出してはならない。
禁止のほうまで書かれています。水平に取出してはならないという一文です。
排水横枝管の上側から取り出します。令和6年度2級(前期)No.34では、肢(3)「通気管は、排水横枝管の上部から、垂直ないし45°以内の角度で取り出す」が正しい肢として出ました。
高さが決められています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.4.8(10)
各階の通気管を通気立て管に連結する場合は、その階の器具のあふれ縁より150mm以上の所で連結する。
なお、通気立て管を伸頂通気管に連結する場合もこれによる。
基準になるのはその階の器具のあふれ縁です。床からの高さではありません。
伸頂通気管につなぐときも同じ扱いです。令和7年度1級(第一次A)No.32では、肢(3)「通気管どうしを接続する場合は、その階における最高位の器具のあふれ縁より150mm以上立ち上げて接続する」が正しい肢として出ました。
上と下で扱いが逆になります。
| 部位 | 扱い |
|---|---|
| 上部 | 管径を縮小せずに延長し、大気に開放する |
| 下部 | 最低位の排水横枝管より低い位置で排水立て管に接続する |
上部は細くしません。令和7年度1級(第一次A)No.32の肢(2)「通気立て管の上部は、管径を縮小せずに延長し、大気に開放する」が正しい肢です。
下部はねらわれます。令和6年度2級(前期)No.20では、肢(1)「通気立て管の下部は、最低位の排水横枝管より高い位置で排水立て管に接続する」が適当でないものとして正答になりました。
出題では2つの数字が出ています。
| 対象 | 管径 | 出題 |
|---|---|---|
| 排水管に設ける通気管 | 最小30mm | R6 2級前期 No.20 肢(4) |
| 排水槽の通気管 | 50mm以上 | R6 2級前期 No.19 肢(4) |
どちらも正しい肢として出た数字です。同じ年度の同じ日の試験に、2つ並んで出ました。
通気管の勾配は排水管の勾配で扱っています。
排水管と同じ表にまとめられています。
| 呼称 | 番号 | 用途 |
|---|---|---|
| 鋼管 | JIS G 3442 JIS G 3452 |
雑排水、通気、ドレン |
| 排水用塩ビライニング鋼管 | WSP 042 | 汚水、雑排水、雨水、通気 |
| コーティング鋼管 | WSP 032 | 汚水、雑排水、雨水、通気 |
| 塩ビ管 | JIS K 6741 ほか | 汚水、雑排水、雨水、通気、ドレン |
| 耐火二層管 | なし | 汚水、雑排水、雨水、通気、ドレン |
用途の欄に通気が並びます。排水管と通気管は同じ管材から選ばれます。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)表2.2.9 注2
通気管及び呼び径25以下の排水管の継手には、JIS B 2301「ねじ込み式可鍛鋳鉄製管継手」及びJIS B 2302「ねじ込み式鋼管製管継手」を使用してもよい。
継手には例外が置かれています。通気管と呼び径25以下の排水管だけ、一般の管継手を使ってよいという扱いです。
通気管を排水横枝管等から取出すときの角度は。
垂直ないし45°以内です。水平に取出してはならないと書かれています。
各階の通気管を通気立て管に連結する高さは。
その階の器具のあふれ縁より150mm以上の所です。
通気立て管の下部はどこで排水立て管に接続するか。
最低位の排水横枝管より低い位置です。高い位置は誤りとして出題されました。
通気立て管の上部の管径はどう扱うか。
縮小せずに延長して大気に開放します。
排水槽の通気管はどこへ開放するか。
単独で大気に開放します。他の系統の通気立て管や伸頂通気管につなぐのは誤りとして出題されました。
実際の管径や配管要領は特記と設計図書によって変わります。個別の判断は監督員の指示にしたがってください。
級ごとに分けています。1級 衛生設備|2級 衛生設備を見てください。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
まちがえやすいポイント
排水槽や汚水槽の通気管は、他の系統につないではいけません。
令和7年度1級(第一次A)No.33で、肢(4)「排水槽の通気管は、単独で立ち上げ、最上階で伸頂通気管に接続して大気に開放する」が適当でないものとして正答になりました。
同じ型が2級でも出ています。令和6年度2級(前期)No.51の肢(3)「汚水槽の通気管は、その他の排水系統の通気立て管を介して大気に開放する」も正答の一つです。
「単独で立ち上げ」まで合っていても、途中で他の通気管につないだ時点で誤りになります。排水槽の通気は排水槽の構造で詳しく扱っています。