管工事施工管理技士 独学ガイド

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立て管の最上部に付けるのはどちらか?吸排気弁とエア抜弁の読み分け

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吸排気弁とエア抜弁は同じものだと思っていました。

使い分けの決まりを知りたいです。

この記事の要点

吸排気弁は正圧時に空気を排除し、負圧時に多量の空気を吸入する弁です。

水道直結増圧方式の立て管の最上部は、吸排気弁を設置すると出題されました。

同じ場面でエア抜弁と書いた肢は、誤りとして出題されています。

1級の問題Aでは【No.29】が給水設備の枠になる年があります。

仕様書と2年分の肢を並べます。

吸排気弁とエア抜弁の違いを立て管の図で並べた図。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 本文38・51ページと、1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A No.29(令和6年度・令和4年度)による。左は仕様書2.2.6 吸排気弁の2つの機能で、立て管の最上部に弁があり、正圧時は自動的に空気を排除するフロート式とすること、負圧時は弁体の開閉により自動的に多量の空気を吸入すること、水道直結の直圧・増圧給水の場合は水道事業体の規定によるものとすること。右は同じ場面で語だけ入れ替わった出題で、令和4年度 問題A No.29 肢4は、水道直結増圧方式の立て管には断水時に配管内が負圧にならないように最上部に吸排気弁を設置するという正しい肢、令和6年度 問題A No.29 肢3は同じ文で最上部にエア抜弁を設けるとしたもので公表正答は3。下は仕様書2.4.7 給水配管(3)で、配管中の空気だまりにはエア抜弁又は吸排気弁を設けると定めている。
左が仕様書の内容、右が出題の対比。下が空気だまりの規定。

吸排気弁はどんな機能を持つのか

吸うほうも持ちます。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 第2編 2.2.6「吸排気弁」(1)(38ページ)

正圧時に、自動的に空気を排除する機能を有するフロート式とし、負圧時に、弁体の開閉により自動的に多量の空気を吸入する機能を有するものとする。

なお、水道直結(直圧・増圧)給水の場合は、水道事業体の規定によるものとする。

圧力の向きで役割が分かれています。正圧時は排除、負圧時は吸入です。

吸入の量も書かれています。多量の空気を吸入する機能とされています。

立て管の最上部はどう出題されたのか

吸排気弁でした。

令和4年度 1級 第一次検定 問題A【No.29】(4)(正しい肢)

水道直結増圧方式の立て管には、断水時に配管内が負圧にならないように、最上部に吸排気弁を設置する。

条件が「断水時」に限定されています。配管内が負圧にならないようにという目的も書かれています。

令和4年度の公表正答は(3)です。この肢は正しい肢として置かれていました。

同じ文でエア抜弁とした年はどうなったのか

誤りでした。

令和6年度 問題A【No.29】(3)(誤りの肢)

水道直結増圧方式の立て管には、断水時に配管内が負圧にならないように、最上部にエア抜弁を設ける。

公表正答は(3)です。エア抜弁と書いた肢が誤りと確定します。

2年の文はほぼ同じ形です。違うのは弁の名前だけです。

出題 立て管の最上部 扱い
令和4年度 A No.29 肢4 吸排気弁を設置する 正しい肢
令和6年度 A No.29 肢3 エア抜弁を設ける 誤りの肢(公表正答は(3))

まちがえやすいポイント

この2年は文の形がそろっています。

「断水時に配管内が負圧にならないように、最上部に」までは同じで、弁の名前だけが入れ替わっています。文の長さで判断すると引っかかります。

仕様書が吸排気弁に求めているものも見ておきます。負圧時に多量の空気を吸入する機能です。

空気だまりにはどちらを使うのか

どちらも挙がります。

同 2.4.7「給水配管」(3)(51ページ)

配管中の空気だまりには、エア抜弁又は吸排気弁を設ける。

ここでは2つが並んでいます。エア抜弁又は吸排気弁という書き方です。

場面が違えば扱いも変わります。空気だまりの処置と、立て管最上部の出題は別の話として押さえます。

同じ年の残りの肢は何だったのか

逆流と圧力です。

令和6年度 問題A【No.29】(2)(4)(いずれも正しい肢)

(2) 水道用直結加圧形ポンプユニットには、配水管への逆流を防止するため、吸込み側に逆流防止装置を設ける。

(4) 高層建築物では、高層部、低層部等の給水系統のゾーニング等により、給水圧力が400〜500kPaを超えないようにする。

逆流防止装置の位置が示されています。吸込み側です。

ゾーニングの数値も出ています。400〜500kPaという範囲です。

給水圧力の上限は給水配管の水圧、給水方式や揚程は給水量と揚程の読み分けで扱っています。

理解度チェック

Q.

吸排気弁が負圧時に持つ機能は。

弁体の開閉により自動的に多量の空気を吸入する機能です。

Q.

吸排気弁が正圧時に持つ機能と形式は。

自動的に空気を排除する機能で、形式はフロート式です。

Q.

水道直結増圧方式の立て管の最上部には、どちらを設置すると出題されたか。

吸排気弁です。令和4年度の正しい肢でした。

Q.

同じ文でエア抜弁とした令和6年度の肢はどう扱われたか。

誤りの肢です。公表正答は(3)でした。

Q.

仕様書は配管中の空気だまりに何を設けるとしているか。

エア抜弁又は吸排気弁です。

まとめ

  • 吸排気弁は正圧時に空気を排除する。
  • 形式はフロート式とされている。
  • 負圧時は多量の空気を吸入する機能を持つ。
  • 立て管の最上部は吸排気弁を設置すると出題された。
  • 同じ文でエア抜弁とした年は誤りの肢だった。
  • 空気だまりには「エア抜弁又は吸排気弁」と並記されている。
  • 水道直結給水の場合は水道事業体の規定による。

仕様書は改定されます。個別の判断は最新版の仕様書と試験問題を確認してください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 衛生設備2級 衛生設備を見てください。

参考資料

  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第2編 共通工事 2.2.6「吸排気弁」(1)(本文38ページ)、2.4.7「給水配管」(3)(本文51ページ)。国土交通省大臣官房官庁営繕部。
  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.29】(令和6年度・令和4年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答はどちらの年度も(3)です。
  • ※ 令和6年度の(3)がなぜ誤りとされたかの理由は、同じ問題文の中に示されていません。仕様書が吸排気弁に求めている機能と、令和4年度に吸排気弁が正しい肢として出題された事実を並べて記載しています。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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