管工事施工管理技士 独学ガイド

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給水配管の水圧はどこまで許されるのか?最低必要圧力と上限

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給水の水圧に上限があると聞きました。

下限との決め方の違いも知りたいです。

この記事の要点

最高水圧は0.5MPaを超えないように計画すると出題されました。

最低水圧は、衛生器具の最低必要圧力を考慮して決めます。

大便器洗浄弁と小便器洗浄弁の必要給水圧力は、一般的に70kPa程度です。

1級の問題Aでは【No.28】が給水設備の枠になる年があります。

令和4年度と令和3年度の肢を並べます。

給水配管の水圧の上限と器具の必要給水圧力を並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A No.28(令和4年度・令和3年度)の記述と公表正答、及び公共建築工事標準仕様書による。正しい肢として出た記述は、給水配管の最低水圧は衛生器具の最低必要圧力を考慮する必要があること、給水配管の最高水圧はウォーターハンマー防止の観点などから0.5メガパスカルを超えないように計画すること、大便器洗浄弁及び小便器洗浄弁の必要給水圧力は一般的に70キロパスカル程度であること。誤りとして出た記述は、令和4年度の、器具給水負荷単位は公衆用で使う場合よりも私室用で使う場合の方が大きい値となるというもので公表正答は2、令和3年度の、揚水ポンプの吸込揚程の最大値は常温の水では10メートル程度であるというもので公表正答は2。どちらも正しい形は同じ問題文に書かれていない。あわせて公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版の1.1.8は、大便器用洗浄弁はJIS B 2061 給水栓によるものとし、操作方式は電気開閉式又は手動式で特記によると定めている。
左が正しい肢、右が誤りの肢。下は仕様書の条項。

最高水圧はどこまでなのか

0.5MPaです。

令和4年度 1級 第一次検定 問題A【No.28】(3)(正しい肢)

給水配管の最高水圧は、ウォーターハンマー防止の観点などから、0.5MPaを超えないように計画する。

理由も書かれています。ウォーターハンマー防止の観点などからです。

言い切りではありません。超えないように計画するという書き方です。

最低水圧は何で決めるのか

器具の側です。

令和4年度 問題A【No.28】(1)(正しい肢)

給水配管の最低水圧は、衛生器具の最低必要圧力を考慮する必要がある。

上限と下限で見る相手が違います。上限は配管側の事情、下限は器具側の必要圧力です。

器具ごとの値も別の年に出ています。大便器洗浄弁及び小便器洗浄弁の数字です。

洗浄弁の必要給水圧力はいくらか

70kPa程度です。

令和3年度 1級 第一次検定 問題A【No.28】(3)(正しい肢)

大便器洗浄弁及び小便器洗浄弁の必要給水圧力は、一般的に、70kPa程度である。

2つの器具がまとめて挙がっています。大便器洗浄弁と小便器洗浄弁です。

単位が違うので並べて見ます。70kPaは0.07MPaにあたる書き方です。

項目 正しい肢として出た内容
給水配管の最高水圧 0.5MPaを超えないように計画する
給水配管の最低水圧 衛生器具の最低必要圧力を考慮する
大便器洗浄弁・小便器洗浄弁 必要給水圧力は一般的に70kPa程度

まちがえやすいポイント

この枠は単位が2つ混ざります。

上限がMPa、器具の必要圧力がkPaで書かれています。桁を合わせると0.5MPaと0.07MPaで、7倍以上の開きがあります。

誤りの肢は2年とも数字以外でした。負荷単位の大小と、ポンプの用語です。

誤りとして出たのはどの記述か

2年とも肢(2)でした。

令和4年度 問題A【No.28】(2)(誤りの肢)

器具給水負荷単位は、公衆用で使う場合よりも私室用で使う場合の方が大きい値となる。

令和3年度 問題A【No.28】(2)(誤りの肢)

揚水ポンプの吸込揚程の最大値は、常温の水では10m程度である。

公表正答はどちらも(2)です。この2つの記述が誤りと確定します。

揚水ポンプの揚程そのものは給水量と揚程の読み分けで扱っています。

洗浄弁の規格は何なのか

給水栓の規格です。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 第5編 1.1.8「大便器用洗浄弁」(206ページ)

(1) 大便器用洗浄弁は、JIS B 2061「給水栓」による。

なお、操作方式は電気開閉式又は手動式とし、特記による。

操作方式は2つ挙がっています。電気開閉式又は手動式です。

どちらにするかは図書で決めます。特記によると書かれています。

理解度チェック

Q.

給水配管の最高水圧は、いくらを超えないように計画するか。

0.5MPaです。ウォーターハンマー防止の観点などからとされています。

Q.

給水配管の最低水圧は何を考慮して決めるか。

衛生器具の最低必要圧力です。

Q.

大便器洗浄弁と小便器洗浄弁の必要給水圧力はいくらか。

一般的に70kPa程度です。

Q.

大便器用洗浄弁が準拠する規格は。

JIS B 2061「給水栓」です。操作方式は電気開閉式又は手動式で、特記によります。

Q.

「器具給水負荷単位は公衆用より私室用の方が大きい」は正しいか。

誤りです。令和4年度の公表正答はこの肢でした。

まとめ

  • 最高水圧は0.5MPaを超えないように計画する。
  • 理由はウォーターハンマー防止の観点など
  • 最低水圧は衛生器具の最低必要圧力を考慮する。
  • 大便器洗浄弁・小便器洗浄弁の必要給水圧力は70kPa程度
  • 上限はMPa、器具の圧力はkPaで書かれる。
  • 大便器用洗浄弁はJIS B 2061「給水栓」による。
  • 令和4年度・令和3年度とも誤りは肢(2)だった。

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 衛生設備2級 衛生設備を見てください。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.28】(令和4年度・令和3年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答はどちらの年度も(2)です。
  • 公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第5編 給排水衛生設備工事 1.1.8「大便器用洗浄弁」(本文206ページ)。国土交通省大臣官房官庁営繕部。
  • ※ 器具給水負荷単位の公衆用と私室用の大小関係、及び揚水ポンプの吸込揚程の最大値については、この記事で扱った年度の問題文の中に正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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