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交通信号のオフセットとは?同時式・交互・平等・優先の違いを整理

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優先と平等、同時式と交互。4つの語が絡み合って分からない。

年度をまたぐと組合せが入れ替わるけど、どっちが正しいの?

この記事の要点

オフセットとは、隣り合う交差点の信号を青にするタイミングのずれのことです。

出題は3年度あります。

同時式も交互も、平等オフセット方式に用いる側です。

道路交通信号のオフセットは、1級に2年度・2級に1年度出ています。

1級は方式の組合せ、2級は制御のパラメータを問う形です。

オフセットには2つの層がある

4つの語が絡んで見えますが、上下2つの層に分かれています。上が方式の名前、下が青にするタイミングの掛け方です。

上が方式、下が掛け方 方式 平等オフセット方式 優先オフセット方式 両方向に同等 一方向に高い効果 掛け方 同時式 交互 この線を引くと誤り ほぼ同時に青 半周期ずれて青 下の2つは、どちらも左の平等につながる
語の関係をイメージでつかむための模式図です。実際の信号のタイミングや周期は表していません。正しいのは、同時式と交互がどちらも平等オフセット方式に属するという点だけです。

1級の2年度は、この下の層から右の優先へ線を引いて誤りを作っています。同じ書き換えを、対象だけ変えて出しました。

どちらの層か 中身
平等オフセット方式 方式 上下両方向の交通に、ほぼ同等の系統効果を与える
優先オフセット方式 方式 上下交通量に差がある場合などに、一方向に高い系統効果を与える
同時式オフセット 掛け方 隣り合う交差点の信号をほぼ同時に青にする(平等に用いる)
交互オフセット 掛け方 隣り合う交差点の信号がほぼ半周期ずれて青(平等に用いる)
基本オフセット 別枠 混雑のない交差点間を流れる単純な交通流に対する最適なオフセット

掛け方の2つは、どちらも平等の側につながります。ここを優先に付け替えたのが、2年度の答えです。

2年度とも「優先オフセット方式に用いられる」と書いた肢が答えです。令和元年度は交互オフセット、令和4年度は同時式オフセットに付けました。対象が変わっただけで、書き換えの形は同じです。

言い換えると、「優先オフセット方式に用いられると書いてあればそこが答え」ということです。

正しい組合せは、相手の年度に置かれている

誤りにされた組合せの正しい形は、もう一方の年度の肢にそのまま出ています。

令和元年度 選択肢4/令和4年度 選択肢2(どちらも正しい側)

令和元年度:同時式オフセットは、隣り合う交差点の信号をほぼ同時に青にするもので、平等オフセット方式に用いられる。

令和4年度:交互オフセットは、隣り合う交差点の信号がほぼ半周期ずれて青にするもので、平等オフセット方式に用いられる。

同時式と交互のどちらも平等オフセット方式の側です。青にする間隔が違うだけで、用いる方式は同じでした。

方式そのものの説明は、一度も誤りにされていません。

  • 優先オフセット方式:上下(上り下り)の交通量に差がある場合などに、一方向に対して高い系統効果を与えるように設定する(令和元年度 選択肢1・令和4年度 選択肢4の2年度)
  • 平等オフセット方式:上下両方向の交通に対して、ほぼ同等の系統効果を与えるように設定する(令和元年度 選択肢3)
  • 基本オフセット:混雑のない交差点間を流れる単純な交通流に対する最適なオフセット(令和4年度 選択肢3)

方式の定義文が並んでいたら読み飛ばせます。誤りは組合せの側にあります。

例えば、交通量に差があると書いてあれば優先、両方向に同等と書いてあれば平等だと判断できます。

信号制御のパラメータは3つ

2級の1年度は、パラメータの名前を問う形でした。

令和5年度 2級(後期)第一次 No.31 選択肢4(答え)

信号制御の要素として用いられるパラメータに当たらないものを選ばせる出題です。サイクル長・オフセット・スプリットと並べてクリアランス時間が置かれ、クリアランス時間が答えでした。

サイクル長・オフセット・スプリットの3つが正しい側でした。オフセットはこの3つの1つとして扱われています。

同じ語が別の分野にも出る

同じオフセットという語が、まったく違う意味で出ることがあります。

  • 交通信号のオフセット:隣り合う交差点の青のタイミングのずれ(この記事の主題)
  • 電線相互のオフセット:架空送電線で電線を上下にずらす量。スリートジャンプの防止対策で5年度出ています
  • マンホール内のオフセット:地中電線路でケーブルの熱伸縮を吸収するために設ける。3年度出ています

問題文の分野を先に見れば、どのオフセットかは決まります。

まちがえやすいポイント

方式と掛け方を分けて考えます。

優先と平等は方式の名前、同時式と交互は青にするタイミングの掛け方です。同時式も交互も、用いるのは平等オフセット方式の側でした。

読むのは方式の名前が書かれた後半です。前半の「ほぼ同時に青」「ほぼ半周期ずれて青」はどちらも正しく書かれるので、そこでは決まりません。

混同しやすい語

優先オフセット方式と平等オフセット方式:交通量に差があるときが優先、両方向に同等が平等です。

同時式と交互:同時に青にするのが同時式、半周期ずれるのが交互です。どちらも平等オフセット方式に用います。

基本オフセット:混雑のない交差点間に対する最適なオフセットで、方式の名前ではありません。

クリアランス時間:信号制御のパラメータとして挙げると答えになります。パラメータはサイクル長・オフセット・スプリットの3つです。

マンホール内のオフセットは地中電線路の施工、電線相互のオフセットは送電線路の資材で扱っています。

過去問でどう問われたか

交通信号のオフセットは3年度分です。

年度・級・問 問われた形 答えの論点
令和元年度 1級 学科 No.48 系統制御におけるオフセット 交互を優先に結び付けた(選択肢2)
令和4年度 1級 第一次 No.46 信号制御におけるオフセット 同時式を優先に結び付けた(選択肢1)
令和5年度 2級(後期)第一次 No.31 信号制御のパラメータ クリアランス時間(選択肢4)

1級の2年度は、優先オフセット方式に結び付けた肢が答えです。結び付けられる相手が交互から同時式へ動きました。

この系統の肢は、次の順に見ます。

  • 優先オフセット方式という語を探す:掛け方と結び付けていたら答えです。
  • 平等と書いてあれば正しい側:同時式も交互も平等に用います。
  • 方式の定義文は飛ばす:交通量に差がある・両方向に同等はいずれも正しい側です。
  • パラメータならクリアランス時間を探す:正しいのはサイクル長・オフセット・スプリットです。
  • 分野を先に見る:送電線や地中電線路のオフセットは別の意味です。

理解度チェック

Q.

同時式オフセットはどちらの方式に用いるか?

平等オフセット方式です。優先と結び付けた肢が令和4年度の答えになりました。

Q.

交互オフセットはどう青にするか?

隣り合う交差点の信号がほぼ半周期ずれて青になります。用いるのは平等オフセット方式です。

Q.

優先オフセット方式はどんなときに使うか?

上下の交通量に差がある場合などです。一方向に対して高い系統効果を与えます。

Q.

信号制御のパラメータとして挙げられた3つは何か?

サイクル長・オフセット・スプリットです。クリアランス時間を挙げた肢が答えになりました。

まとめ

  • 2年度とも優先オフセット方式に結び付けた肢が答え。相手は交互から同時式へ動く。
  • 同時式も交互も平等オフセット方式の側。正しい形は相手の年度に実在する。
  • 優先は交通量に差があるとき、平等は両方向に同等。定義文は2年度とも正しい側。
  • 信号制御のパラメータはサイクル長・オフセット・スプリットの3つ。

参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金 試験研修本部「電気工事施工管理技術検定 問題・正答肢」(公式サイト)令和元年度1級・令和4年度1級・令和5年度2級(後期)
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