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道路照明の用語とは?グレア2語の入れ替えと数値の向きを整理

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グレアが2種類あるけど、どっちがまぶしさでどっちが見えにくさなの?

輝度の用語も似た言葉が多くて、覚えたつもりで間違える…。

この記事の要点

平均路面輝度とは、運転者の視点から見た路面の平均輝度のことです。

用語の意味は、国土交通省の道路照明施設設置基準に番号つきで並んでいます。

誤りは定義の貼り替えか、数値の向きの反転で作られます。

道路照明の用語は、6年度とも「不適当なものを選べ」という同じ形で出ています。並ぶ用語も重なっており、正しい側で繰り返される語と、貼り替えられる語がはっきり分かれます。

まず、正しい定義がどこにあるのかを押さえます。

用語の定義は、道路照明施設設置基準にある

道路照明で使う用語は、国土交通省の基準の第1章に一覧があります。番号を振って、1つずつ意味が書かれています。

国土交通省「道路照明施設設置基準」1-3 用語の定義

(17) 照度 単位面積あたりに入射する光束をいう。単位:ルクス(lx)

(20) 演色性 光源による物体色の見え方を決定する光源の性質をいう。

(22) 平均路面輝度 運転者の視点から見た路面の平均輝度で、路面が乾燥している状態を対象とする。単位:cd/m2

(23) 輝度均斉度 輝度分布の均一の程度をいう。輝度均斉度には路面上の対象物の見え方を左右する総合均斉度と、前方路面の明暗による不快の程度を左右する車線軸均斉度がある。

(24) グレア 見え方の低下や不快感や疲労を生ずる原因となる光のまぶしさをいい、不快感を与えるものを不快グレア、対象物の見え方に悪影響を与えるものを視機能低下グレアという。

(25) 相対閾値増加 視野内に高輝度の光源が存在することによって、対象物の見え方を低下させるようなグレア(視機能低下グレア)を定量的に評価するための指標をいう。単位:%

(26) 誘導性 照明の効果により、運転者に道路の線形を明示するものであり、灯具を適切な高さや間隔で配置することでこの効果が得られる。

出題の肢は、この定義文をほぼそのまま使っています。誤りの肢も、別の番号の定義文を持ってきて作られます。

基準は連続照明の性能指標も挙げています。平均路面輝度・輝度均斉度・不快グレア・視機能低下グレア・誘導性の5つで、出題に並ぶ用語はほぼこの範囲です。

グレアの2語は、同じ1文の中で対になっている

(24)を読むと、2語が1つの文の中に並んでいます。

1つの文の中に、2語が並んでいる グレア=見え方の低下や不快感や疲労を生ずる原因となる光のまぶしさ 不快感を与えるもの 不快グレア 見え方に悪影響を与えるもの 視機能低下グレア 誤りは、この2つを入れ替えて作る
定義文の構造をイメージでつかむための模式図です。実際の条文の並びや書式は基準の本文で確かめてください。正しいのは、1つの文の中で2語が説明ごと対になっていることだけです。

並んでいるから入れ替えやすく、実際に出題はここを入れ替えてきます。貼り替えは他の語でも起きます。

用語 基準の定義 誤りで貼られる説明
不快グレア 不快感を与えるもの 対象物の見え方に悪影響
視機能低下グレア 対象物の見え方に悪影響を与えるもの 心理的な不快感
平均路面輝度 運転者の視点から見た路面の平均輝度 照度の定義
相対閾値増加 視機能低下グレアを定量的に評価する指標 演色性を評価する指標

不快グレアは気持ちの話、視機能低下グレアは見えるかどうかの話です。語の中に「視機能低下」と書いてあるので、見え方の側がどちらかは名前から出せます。

平均路面輝度に貼られる「単位面積当たりに入射する光束」は、(17)照度の定義です。輝度はcd/m2、照度はルクスで、単位が違います。相対閾値増加に貼られる「演色性」は(20)で、物体色の見え方を決める光源の性質のことです。まぶしさとは別の話になります。

例えば、「不快グレアは対象物の見え方に悪影響を与えるもの」と書いてあれば誤りです。基準の(24)は同じ1文で、不快感を与えるほうを不快グレア、見え方に悪影響を与えるほうを視機能低下グレアと分けています。

言い換えると、「2語は名前の中の語で決まる。不快なら不快グレア、見え方なら視機能低下グレア」ということです。

数値の向きは、視機能低下グレアだけ逆

基準は、性能指標ごとに満たすべき値を決めています。ここに向きの違いがあります。

国土交通省「道路照明施設設置基準」3-2 性能指標

(2) 輝度均斉度 輝度均斉度は、総合均斉度0.4以上を原則とする。

(4) 視機能低下グレア 視機能低下グレアは、相対閾値増加を原則として表3-2の値とする。(表3-2=高速自動車国道等 10以下/一般国道等 15以下。単位:%)

輝度も均斉度も「以上」ですが、相対閾値増加だけが「以下」です。まぶしさで見えにくくなる度合いなので、小さいほど良いことになります。

トンネルでも同じで、基準は相対閾値増加15%以下を原則としています。トンネル照明の側の数値は道路トンネル照明にまとめました。

同じ基準の(12)に定義がある連続照明は、連続照明で扱います。

過去問でどう問われたか

道路照明の用語は、1級に4年度・2級(前期)に1年度の計5年度出ています。これに、用語ではなく連続照明の性能の確認を問う令和8年度 1級 No.43を加えると6年度になります。

年度・級・問 答えになった肢
平成26年度 1級 No.47 不快グレアとは、対象物の見え方に悪影響を与える光のまぶしさをいう
平成29年度 1級 No.47 (同じ文)
令和3年度 1級 No.46 平均路面輝度は、灯具から照射される光が、その目的とする照明対象の単位面積当たりに入射する光束をいう
令和6年度 1級 No.43 視機能低下グレアとは、運転者に心理的な不快感を与える光のまぶしさをいう
令和8年度 1級 No.43 視機能低下グレアは、相対閾値増加の計算によって得られた値が規定値以上であること
令和8年度 2級前期 No.29 相対閾値増加とは、演色性を定量的に評価するための指標である

グレアの2語を入れ替えた形が3年度、定義を別の語のものにした形が2年度、数値の向きを変えた形が1年度です。入れ替える向きは年度で変わります。平成26年度と平成29年度は不快グレアに見え方の説明を付け、令和6年度は視機能低下グレアに不快感の説明を付けました。

ただし令和8年度 1級 No.43だけは、用語の意味ではなく「道路施設の連続照明(ポール照明方式)における性能の確認」を聞いています。定義の貼り替えではなく、確認する値の向きを「以上」に変えた形です。

正しい側に並ぶ用語は動きません。誘導性は6年度すべてに顔を出しますが、一度も誤りにされていません。

この系統の肢は、次の順に見ます。

  • グレアの2語を探す:両方あれば、片方が入れ替わっています
  • 名前の中の語で決める:視機能低下と書いてあるほうが見え方の話です
  • 平均路面輝度は単位で決める:光束が入るなら照度、cd/m2なら輝度です
  • 相対閾値増加は視機能低下グレアの指標:演色性の指標ではありません
  • 数値の向きを見る:相対閾値増加だけが「以下」です

まちがえやすいポイント

2語とも「見え方」に関係するので、日本語だけでは決まりません。

基準は、不快感を与えるほうを不快グレア、対象物の見え方に悪影響を与えるほうを視機能低下グレアと分けています。名前に「視機能低下」と入っているほうが見え方の側だ、と押さえると入れ替えに気づけます。

相対閾値増加は、この視機能低下グレアを数値で評価する指標です。組で覚えると1つの肢で2つ確かめられます。

混同しやすい語

不快グレアと視機能低下グレア:不快感か、見え方か。基準の(24)が1文で分けています。

平均路面輝度と照度:輝度はcd/m2、照度はルクス。単位で決まります。

相対閾値増加と演色性:前者は視機能低下グレアの指標、後者は物体色の見え方を決める光源の性質です。

「以上」と「以下」:輝度も均斉度も以上ですが、相対閾値増加だけが以下です。

理解度チェック

Q.

平均路面輝度とは何か?

運転者の視点から見た路面の平均輝度です。平成29年度の肢は、路面の舗装種類や乾湿の程度によって変化することまで書いて正しい側に置かれました。

Q.

視機能低下グレアの説明は?

視野内に高輝度の光源が存在することによって、対象物の見え方を低下させるものです(令和3年度1級No.46の正しい肢)。令和6年度では「心理的な不快感を与える光のまぶしさ」を視機能低下グレアの説明に置いた肢が誤りにされました。

Q.

輝度均斉度の2つの内訳は?

総合均斉度と車線軸均斉度です。総合均斉度は路面上の対象物の見え方、車線軸均斉度は前方路面の明暗による不快の程度を左右します。

Q.

外部条件とは何か?

建物の照明や広告灯など、道路交通に影響を及ぼす光が道路沿道に存在する程度です。平成26年度と平成29年度で正しい肢でした。

まとめ

  • 平均路面輝度は運転者の視点から見た路面の平均輝度。
  • 誘導性は6年度すべてで正しい肢。照明の効果により運転者に道路の線形を明示するもの。
  • 視機能低下グレアは視野内の高輝度の光源で対象物の見え方が低下するほう。心理的な不快感を与えるまぶしさをこの語に当てた肢は誤りにされた。
  • 不快グレアに「対象物の見え方に悪影響を与える光のまぶしさ」を当てた肢は、平成26年度と平成29年度で誤り。同一文の再登場。
  • 平均路面輝度に「単位面積当たりに入射する光束」を当てた肢は誤り。
  • 輝度均斉度の内訳は総合均斉度と車線軸均斉度。外部条件は沿道の光の存在の程度。

参考資料

  • 国土交通省「道路照明施設設置基準」1-3 用語の定義・3-2 性能指標・5-3 基本照明(PDF
  • 一般財団法人 建設業振興基金 試験研修本部「1級・2級電気工事施工管理技術検定 問題・正答肢」(公式サイト)平成26年度1級(学科試験)・平成29年度1級(学科試験)・令和3年度1級・令和6年度1級・令和8年度1級(第一次検定)・令和8年度2級(第一次検定・前期)
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