令和8年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.29は、道路照明に関する用語について、最も不適当なものを選ぶ問題です。平均路面輝度・輝度均斉度・相対閾値増加・誘導性の4語が並びます。
この問題は、道路照明の性能指標が4つあることを知っているかを問うものです。4つの選択肢は、その性能指標の並びとそのまま対応しています。
引っかけの核心は、選択肢3が相対閾値増加を「演色性を定量的に評価するための指標」としている点です。相対閾値増加が表すのはグレアで、色の見え方とは関係ありません。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 用語 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|---|
| 1 | 平均路面輝度 | 正しい | 運転者の視点から見た路面の平均輝度。単位はcd/m2 |
| 2 | 輝度均斉度 | 正しい | 輝度分布の均一の程度。総合均斉度0.4以上が原則 |
| 3 | 相対閾値増加 | 誤り | 視機能低下グレアを表す指標。演色性ではない |
| 4 | 誘導性 | 正しい | 灯具の高さ・配列・間隔で、道路の線形を運転者に示すもの |
最も不適当なのは選択肢3です。
国土交通省の道路照明施設設置基準は、性能指標を4つに定めています。
国土交通省「道路照明施設設置基準」3-2 性能指標
連続照明の性能指標は、平均路面輝度、輝度均斉度、視機能低下グレア、誘導性とする。
(3)視機能低下グレア
視機能低下グレアは、相対閾値増加を原則として表3-2の値とする。
この文のとおり、相対閾値増加は視機能低下グレアを測るための量です。まぶしい光が視野に入ると、対象物を見分けられる明るさの境目(閾値)が押し上げられます。その押し上げが元の何%にあたるかを表したのが相対閾値増加で、単位は%です。
基準の表3-2は、高速自動車国道等で10以下、一般国道等(主要幹線道路・幹線補助幹線道路)で15以下としています。速度が高い道路ほど厳しい並びです。
いっぽう演色性は、光源の下で物の色が自然に見えるかどうかを表す性質で、平均演色評価数Raなどで示します。まぶしさの話ではなく、色の見え方の話なので、道路照明の性能指標には入りません。
選択肢4の誘導性も同じ基準に根拠があります。3-2(4)は「適切な誘導性が得られるよう、灯具の高さ、配列、間隔等を決定するものとする」としており、灯具の並びそのものが先の道路の形を示す働きを指しています。
相対閾値増加は何を評価する指標か。
視機能低下グレアです。まぶしい光によって対象物を見分けられる明るさの境目がどれだけ押し上げられるかを、%で表します。
道路照明の性能指標を4つ挙げよ。
平均路面輝度、輝度均斉度、視機能低下グレア、誘導性です(道路照明施設設置基準3-2)。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月