令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.17は、変電所の塩害対策について、最も不適当なものを選ぶ問題です。がいしの洗浄・シリコンコンパウンドの塗布・アーマロッド・耐霧がいしの4点が並びます。
この問題は、並んだ4つの機材がそれぞれ何の対策かを問うものです。塩害対策は、がいしの表面に付いた塩分をどう扱うかの話に集まります。
引っかけの核心は、選択肢3のアーマロッドです。がいしに取り付けると書いてありますが、これは電線に巻く部品で、狙う相手も塩害ではありません。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正しい | 付着した塩分を洗い流す |
| 2 | 正しい | シリコンコンパウンドで水をはじかせる |
| 3 | 誤り | アーマロッドは電線に巻く振動対策の部品 |
| 4 | 正しい | 耐霧がいしは沿面距離を稼いだがいし |
最も不適当なのは選択肢3です。
アーマロッドが何をする部品かは、2級の別の年に説明文つきで出ています。
平成29年度 2級 学科試験 No.16(正答は選択肢3=アーマロッド)
「電線の振動による素線切れや事故電流による溶断を防止するため,懸垂クランプ付近の電線の外周に巻き付けて補強する。」
つまりアーマロッドは電線の外周に巻き付ける補強材で、取り付ける相手は電線です。がいしに取り付けるものではなく、狙う相手も振動と溶断であって塩分ではありません。
残る3つは、塩害対策として過去に正しい肢で出ています。
令和3年度(後期)2級 第一次検定 No.19(正答は選択肢1)
3.がいしの表面にシリコンコンパウンドを塗布する。
4.長幹がいしやスモッグがいしを採用する。
この年に不適当とされたのは選択肢1の「がいし連にアークホーンを取り付ける」で、シリコンコンパウンドとスモッグがいしは正しい肢として残りました。平成27年度 2級 No.20 でも同じ2つが正しい肢です。
塩害は、がいしの表面に付いた塩分が湿気を吸って導電性を持ち、沿面で放電が起きることで生じます。だから対策は3つの向きに分かれます。
アーマロッドだけががいしの表面と関係ないので、この分け方をしていれば1つだけ浮きます。
アーマロッドは何のための部品か。
電線の振動による素線切れや、事故電流による溶断を防ぐための補強材です。懸垂クランプ付近の電線の外周に巻き付けます。
耐霧がいし(スモッグがいし)が塩害に強いのはなぜか。
ひだを深くして沿面距離を長くしているためです。表面をたどる距離が長いほど、塩分が付いても放電しにくくなります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月