令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.18は、配電線に電圧フリッカを発生させる機器として最も不適当なものを選ぶ問題です。放電クランプ・溶接機・アーク炉・圧延機の4つが並びます。
この問題は、電圧フリッカが何によって起きるかを問うものです。原因が分かれば、4つのうち1つだけ性格が違うことに気づきます。
引っかけの核心は、選択肢1の放電クランプがそもそも電気を使う機械ではない点です。残る3つはいずれも大きな電流を食う負荷設備です。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | フリッカ | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 発生させない | 放電クランプは架空配電線路の雷害対策の器具。負荷ではない |
| 2 | 発生させる | 溶接機は短時間に大電流が流れる |
| 3 | 発生させる | アーク炉は代表的なフリッカ負荷 |
| 4 | 発生させる | 圧延機は負荷が大きく変動する |
最も不適当なのは選択肢1です。
放電クランプが何をする器具かは、別の年に雷害対策の肢として出ています。
令和3年度(前期)2級 第一次検定 No.19 選択肢4(正しい肢/正答は選択肢2)
高圧がいしの頭部に,放電クランプを取り付ける。
この年の設問は「架空配電線路の雷害対策として、最も不適当なものはどれか」で、放電クランプの肢は正しい対策として残りました。高圧がいしの頭部に取り付けて、雷が来たときに決まった場所で放電させる金具です。がいし自体が壊れるのを防ぎます。
電気を使う機械ではないので、負荷電流が変動することもなく、フリッカも起きません。
この設問は毎年ほぼ同じ形で出ています。令和4年度(前期)は、選択肢1が蛍光灯でした。
令和4年度(前期)2級 第一次検定 No.19(正答は選択肢1)
1.蛍光灯 2.溶接機 3.アーク炉 4.圧延機
令和7年度は、この蛍光灯を放電クランプに差し替えた形です。2〜4は毎年同じ顔ぶれなので、1つ目だけ見ればよい設問になっています。
電圧フリッカは、負荷電流が激しく変動して電圧が上下し、照明がちらつく現象です。だから発生源は「大きな電流を、短い時間で急に増減させる設備」に限られます。
放電クランプは何のための器具か。
架空配電線路の雷害対策です。高圧がいしの頭部に取り付け、雷が来たときに決まった場所で放電させてがいしの破損を防ぎます。
アーク炉が電圧フリッカを起こしやすいのはなぜか。
電極と材料の間で飛ばすアークが安定せず、流れる電流が大きく揺れるためです。その変動が電圧の上下となって現れます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月