令和元年度 地質調査技士 土壌・地下水汚染部門 No.65を解説、表層土壌の採取方法
令和元年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 No.65は、土壌汚染対策法にもとづく表層土壌の採取方法に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
表層土壌の採取は、深さ方向のどこを採るかが決まっています。基本は、地表から5cmまでの土壌と、5cmから50cmまでの土壌を採取し、それぞれ等量を混ぜて1つの試料にします。
引っかけの核心は1点、地表を含む0~50cmの表層を採るという点です。汚染のおそれが生じた深さを理由に、表層をとばして深い層だけを採るのは表層土壌の採取ではありません。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 採取のしかた | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 地表から5cmまでと5~50cmまでを等量混合 | ○(表層採取の基本) |
| 2 | 深さ50~55cmと55~100cmを採取し等量混合 | ×(誤り) 正答。表層(0~50cm)を採っていない |
| 3 | 地下ピット脇で、ピット下面から深さ50cmまでを採取 | ○(構造物直下の採取) |
| 4 | 打撃式コアパックチューブで土壌を採取 | ○(適切な採取機材) |
選択肢2だけが、地表を含む0~50cmの表層を採らず、深さ50cmより深い層だけを採取・混合しています。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
表層土壌の採取は、地表から5cmまでの土壌と、5cmから50cmまでの土壌を採り、等量混合するのが基本です(選択肢1)。地表付近と、その下の層をあわせて0~50cmの表層を代表させます。
選択肢2は、汚染のおそれが生じた深さが50cmであったことを理由に、深さ50cmより深い層(50~55cmと55~100cm)だけを採取・混合しています。地表を含む表層を採っていないので、表層土壌の採取方法として不適当です。
選択肢2は、表層土壌の採取方法として最も不適当な記述です。表層土壌は地表を含む0~50cmを採ると押さえます。
覚え方
- 表層土壌は、地表から5cmまでと5~50cmまでを等量混合する(地表を含む0~50cmの表層をとる)
- 地表を含む表層をとばして、深い層だけを採るのは表層採取ではない
- 第一種(揮発性有機化合物)は表層土壌でなく土壌ガスを採る点と混同しない
理解度チェック
問題:表層土壌の試料は、地表から5cmまでの土壌と、5~50cmまでの土壌を等量混合して作る。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
地表を含む0~50cmの表層を、地表から5cmと5~50cmの2層に分けて採り、等量混合します。
問題:汚染のおそれが生じた深さが50cmなら、表層を採らず深さ50cmより深い層だけを採取・混合すればよい。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
表層土壌の採取は地表を含む0~50cmが基本です。表層をとばして深い層だけを採るのは表層土壌の採取ではありません。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和元年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 試験問題」
- 環境省「土壌汚染対策法に基づく調査及び措置に関するガイドライン」(表層土壌の採取=地表から5cmと5~50cmを等量混合)
※ 手順・区分は標準的な内容で、最新の基準・テキストで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月