令和元年度 地質調査技士 土壌・地下水汚染部門 No.64を解説、土壌ガスのサンプリング
令和元年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 No.64は、土壌汚染対策法にもとづく土壌ガスのサンプリングに関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
土壌ガス調査は、揮発しやすい第一種特定有害物質を調べる方法です。地面に孔をあけ、土の間げきにたまった気体(土壌ガス)を採って分析します。
引っかけの核心は1点、削孔後は所定の時間をおいてから採取するという点です。孔をあけてすぐ(10分以内に)採るのは適切ではありません。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 外気が混入しないよう、削孔後10分以内に採取した | ×(誤り) 正答。所定の時間をおいて採取する |
| 2 | 試験室で分析するため、48時間以内に分析した | ○(早めに分析) |
| 3 | 地下水が地表付近にあったため、地下水を採取して分析した | ○(土壌ガスが採りにくい場合) |
| 4 | 常温暗所で、容器の内部が結露しないように運搬・保管した | ○(適切な保管) |
選択肢2・3・4は、分析までの扱いや採れないときの対応を正しく述べています。選択肢1だけが、採取するタイミングを誤っています。
選択肢1のポイント(ここが誤り)
土壌ガスは、孔をあけたあと、土の間げきから孔の中に気体がたまってくるのを待って採ります。だから削孔後は所定の時間をおいてから採取します。
選択肢1は「外気が混入しないよう10分以内に採取」として、採取を急いでいます。孔の中に土壌ガスが十分たまる前に採ると、代表的な濃度を測れないため適切ではありません。
選択肢1は、土壌ガスのサンプリングとして最も不適当な記述です。削孔後は所定の時間をおいて採取すると押さえます。
覚え方
- 土壌ガスは削孔後すぐでなく、所定の時間をおいて(孔にたまってから)採取する
- 「削孔後10分以内に急いで採る」は引っかけ
- 土壌ガスは揮発しやすい第一種特定有害物質を調べる方法
理解度チェック
問題:土壌ガスは、外気の混入を避けるため、削孔後10分以内に急いで採取する。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
削孔後は所定の時間をおいて、土壌ガスが孔にたまってから採取します。急いで採ると代表的な濃度を測れません。
問題:土壌ガス調査は、揮発しやすい第一種特定有害物質を対象とする。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
土壌ガスは気体として調べるので、揮発しやすい第一種が対象です。揮発しない第二種(重金属など)は土壌ガスでは調べません。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「令和元年度 地質調査技士資格検定試験 土壌・地下水汚染部門 試験問題」
- 環境省「土壌汚染対策法に基づく調査及び措置に関するガイドライン」/土壌ガス調査に係る採取及び測定の方法(削孔後は所定時間をおいて採取)
※ 手順・区分は標準的な内容で、最新の基準・テキストで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年7月