地質調査技士 独学ノート

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平成30年度 地質調査技士 現場調査部門 No.29を解説、カッティングス排除

平成30年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.29は、ボーリングのカッティングス排除に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。

この問題のポイント

カッティングスは、ボーリングで削り取られた掘りくずです。これを孔の外へ運び出す力が排除能力です。

排除能力は、孔内を上がる泥水の上昇速度・比重・粘性で決まります。上昇速度が速いほど、比重や粘性が高いほど、掘りくずをよく運び出せます。

引っかけの核心は1点、排除能力がビットの回転数で決まるとすることです。回転数は掘る速さに関わりますが、掘りくずを運び出す力とは別です。

※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(最も不適当な記述)

各選択肢の正誤

選択肢記述の要旨正誤
1比重の高い泥水の方が、低い泥水より排除能力が高い○(正しい)
2ビットの回転数が増えるほど、排除能力が高くなる×(誤り)
正答。排除能力は回転数では決まらない
3孔内泥水の上昇速度が増えるほど、排除能力が高くなる○(正しい)
4送水量が同じなら、清水の方が泥水より排除能力が低い○(正しい)

選択肢1・3・4は、比重・上昇速度・粘性が排除能力に効くことを示しています。選択肢2だけが、回転数で排除能力が決まるとしています。

※ 問題番号と正解は、全地連が公開している過去問・正答で確認しています。

選択肢2のポイント(ここが誤り)

カッティングスを運び出すのは、孔内を上がる泥水の流れです。だから排除能力は、泥水の上昇速度・比重・粘性で決まります。上昇速度が速く、比重や粘性が高いほど、掘りくずをよく持ち上げて運び出せます。

選択肢2は、排除能力がビットの回転数で決まるとしています。回転数はビットが地盤を削る速さに関わりますが、削った掘りくずを孔の外へ運び出す力そのものではありません。だから回転数を上げても、それだけで排除能力が高くなるわけではありません。

選択肢2は、カッティングス排除の記述として最も不適当です。排除能力=泥水の上昇速度・比重・粘性、回転数ではないと押さえます。

覚え方

  • カッティングスの排除能力=泥水の上昇速度・比重・粘性で決まる(ビットの回転数ではない)
  • 上昇速度が速い・比重や粘性が高いほど、掘りくずをよく運び出せる
  • 清水は粘性が低く、同じ送水量なら泥水より排除能力が低い
  • 回転数・掘進速度は「掘る速さ」の話で、掘りくずを運ぶ力とは別

理解度チェック

問題:カッティングスの排除能力は、ビットの回転数が増えるほど高くなる。

〇か×か。

答えを見る

答え:×

排除能力は泥水の上昇速度・比重・粘性で決まります。回転数は掘る速さに関わりますが、掘りくずを運び出す力とは別です。

問題:送水量が同じ場合、清水の方が泥水より排除能力が低い。

〇か×か。

答えを見る

答え:

清水は粘性が低く、掘りくずを持ち上げる力が弱いためです。粘性や比重の高い泥水の方が排除能力は高くなります。

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出典・参考資料

  • 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「平成30年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
  • ボーリングにおける泥水の運搬・排除の機能(泥水の上昇速度・比重・粘性)。詳細はボーリングポケットブック等の実務資料で確認。

※ 各設問の「問われ方」と引っかけを自分の言葉でまとめています。

地質調査技士 独学ノート 編集部

この記事を書いた人

地質調査技士 独学ノート 編集部

地質調査技士検定で過去に問われた用語・数値・調査手順を、地盤工学会の基準やJIS・国土交通省・環境省などの一次資料と、全地連の公式過去問に照らして整理しています。

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