平成28年度 地質調査技士 現場調査部門 No.13を解説、地下水の種類
平成28年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 No.13は、地下水の種類に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
地下水は、どこにどんな状態でたまっているかで分類します。
自由地下水(不圧)・被圧地下水・宙水・裂か水の4つを区別します。
仕組みより、それぞれの地下水がどこにあるかが分かれ目になります。
引っかけの核心は1点、裂か水がどこの地下水かです。裂か水は岩盤の割れ目の地下水で、礫層の伏流水ではありません。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | 自由地下水は地層の間隙を満たし、地下水面が大気に接する | ○(正しい) |
| 2 | 裂か水は礫層の中の地下水で、伏流水とも呼ばれる | ×(誤り) 正答。裂か水は岩盤の割れ目の地下水 |
| 3 | 被圧地下水は難透水性の地層に挟まれている | ○(正しい) |
| 4 | 宙水は難透水層の上などにレンズ状にたまる | ○(正しい) |
選択肢2が、裂か水を礫層の中の伏流水とした点で誤りです。裂か水は岩盤の割れ目にある地下水で、礫層の伏流水は自由地下水の仲間です。
選択肢2のポイント(ここが誤り)
裂か水(れっかすい)は、岩盤の割れ目・節理、断層破砕帯などの空隙にたまった地下水です。岩盤という、もともと水を通しにくい場所でも、割れ目があればそこに水がたまります。
これに対し、礫層の中を流れる水は伏流水で、地表の砂礫層を満たして大気に開いた自由地下水の仲間です。
選択肢2は、岩盤の割れ目の水であるはずの裂か水を、礫層の伏流水と取り違えています。
裂か水は岩盤の割れ目と押さえます。
選択肢2が最も不適当な記述です。岩盤の割れ目の水(裂か水)と、礫層の伏流水(自由地下水)を取り違えないようにします。
覚え方
- 裂か水は岩盤の割れ目の地下水(礫層の伏流水ではない)
- 自由地下水は大気に開いた地下水(礫層の伏流水もこの仲間)
- 被圧地下水は難透水層に挟まれて加圧(掘り抜くと自噴)
- 宙水は難透水層の上にレンズ状にたまった局所的な地下水
理解度チェック
問題:裂か水は、礫層の中を流れる伏流水のことである。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
裂か水は岩盤の割れ目・節理・断層破砕帯などの地下水です。礫層の伏流水ではありません。
問題:被圧地下水は、難透水性の地層に挟まれて加圧されている地下水である。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
被圧地下水は上下を難透水層に挟まれて加圧され、掘り抜くと自噴することがあります。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「平成28年度 地質調査技士資格検定試験 現場調査部門 試験問題」
- 地下水の分類(自由地下水・被圧地下水・宙水・裂か水=岩盤の割れ目)の一般知識
※ 用語の意味は標準的な内容で、最新の基準・テキストで確認してください。
※ この記事の確認日:2026年6月