管工事施工管理技士 独学ガイド

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専門技術者は主任技術者を兼ねられるか?請負契約約款の読み分け

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現場代理人と主任技術者と専門技術者で、誰が誰を兼ねられるのか混乱します。

検査と支払の日数も覚えられません。

この記事の要点

発注者は完成通知から14日以内に完成検査を完了します。

支払請求から40日以内に請負代金を支払います。

専門技術者が兼ねられないとした記述は、2年続けて誤りの肢として出ています。

兼任の可否は、2年続けて同じ形で誤りの肢に使われています。

1級の問題A No.43で3年分を並べます。

公共工事標準請負契約約款の正しい肢と誤りの肢を並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A No.43(令和5年度・令和6年度・令和7年度)の記述と公表正答による。正しい肢として出た記述は、発注者は完成通知を受けた日から14日以内に完成検査を完了し検査結果を受注者に通知しなければならないこと、発注者は完成検査合格後に受注者から請負代金の支払い請求があったときは請求を受けた日から40日以内に請負代金を支払わなければならないこと、発注者が監督員を置いたときは約款に定める請求・通知・報告・申出・承諾及び解除については設計図書に定めるものを除き監督員を経由して行うこと、設計図書の表示が明確でない場合は監督員に通知して発注者による確認を請求しなければならないこと、受注者は工事現場内に搬入した工事材料を監督員の承諾を受けないで工事現場外に搬出してはならないこと、受注者は請負代金内訳書に健康保険・厚生年金保険及び雇用保険に係る法定福利費を明示するものとすること、受注者は設計図書において監督員の立会いの上施工するものと指定された工事については当該立会いを受けて施工しなければならないこと。誤りとして出た記述は、主任技術者は現場代理人を兼ねることができるが専門技術者を兼ねることはできないというもの、現場代理人と主任技術者はこれを兼ねることができるが専門技術者は主任技術者を兼ねることはできないというもの、約款及び設計図書に特別の定めがない仮設・施工方法等を定める場合は監督員の指示によらなければならないというもの。
左が正しい肢、右が誤りの肢。※公表正答で確定した記述を並べた図。

完成検査と支払の期限はいつまでか

14日以内と40日以内です。

令和5年度 1級 第一次検定 問題A【No.43】(2)(3)(いずれも正しい肢)

(2) 発注者は、完成通知を受けたときは、通知を受けた日から14日以内に完成検査を完了し、検査結果を受注者に通知しなければならない。

(3) 発注者は完成検査合格後、受注者から請負代金の支払い請求があったときは、請求を受けた日から40日以内に請負代金を支払わなければならない。

発注者が行うこと 期限
完成通知から完成検査の完了 14日以内
支払請求から請負代金の支払 40日以内

起算する日が別々に書かれています。通知を受けた日請求を受けた日です。

検査は完了だけで終わりません。検査結果を受注者に通知しなければならないとされています。

専門技術者は主任技術者を兼ねられるのか

兼ねられないとした記述が誤りでした。

令和7年度【No.43】(2)/令和5年度【No.43】(4)(いずれも誤りの肢)

令和7年度 主任技術者は、現場代理人を兼ねることができるが、専門技術者を兼ねることはできない。

令和5年度 現場代理人、主任技術者は、これを兼ねることができるが、専門技術者は、主任技術者を兼ねることはできない。

令和7年度の公表正答は(2)、令和5年度は(4)です。どちらも兼ねられないとした部分が誤りと確定します。

前半の記述は2年とも共通です。現場代理人と主任技術者は兼ねることができるという部分です。

まちがえやすいポイント

同じ論点が主語を変えて2年続けて出ています。

令和7年度は「主任技術者は専門技術者を兼ねられない」、令和5年度は「専門技術者は主任技術者を兼ねられない」です。主語が逆ですが、どちらも公表正答で誤りとされました。

誤りとされたのは後半だけです。現場代理人と主任技術者の兼任を否定した肢ではありません。

監督員を置いたときは何を経由するのか

請求から解除までです。

令和5年度【No.43】(1)(正しい肢)

発注者が監督員を置いたときは、約款に定める請求、通知、報告、申出、承諾及び解除については、設計図書に定めるものを除き、監督員を経由して行う。

経由するものが6つ挙げられています。請求、通知、報告、申出、承諾及び解除です。

例外も書かれています。設計図書に定めるものは除かれます。

設計図書の表示が明確でないときはどうするのか

発注者による確認を請求します。

令和6年度【No.43】(4)(3)((4)は正しい肢、(3)は誤りの肢)

(4) 設計図書の表示が明確でない場合は、監督員に通知して、発注者による確認を請求しなければならない。

(3) 受注者は、約款(契約書含む。)及び設計図書に特別の定めがない仮設、施工方法等を定める場合は、監督員の指示によらなければならない。

令和6年度の公表正答は(3)です。監督員の指示によらなければならないという記述は誤りと確定します。

正しい肢のほうは請求までを求めています。監督員に通知して、発注者による確認を請求する形です。

工事材料と内訳書はどう扱うのか

承諾と明示が求められます。

令和7年度【No.43】(3)(1)(4)/令和6年度【No.43】(1)(いずれも正しい肢)

令和7年度(3) 受注者は、工事現場内に搬入した工事材料を監督員の承諾を受けないで工事現場外に搬出してはならない。

令和7年度(1) 受注者は、設計図書において監督員の立会いの上施工するものと指定された工事については、当該立会いを受けて施工しなければならない。

令和6年度(1) 受注者は、請負代金内訳書に健康保険、厚生年金保険及び雇用保険に係る法定福利費を明示するものとする。

搬出には承諾が要ります。監督員の承諾を受けないで工事現場外に搬出してはならないとされています。

内訳書に明示する保険は3つです。健康保険、厚生年金保険及び雇用保険です。

請負契約の記載事項は請負契約の記載事項で扱っています。

ほかに正しい肢として出たのは何か

検査費用と保険です。

令和6年度【No.43】(2)/令和7年度【No.43】(4)(いずれも正しい肢)

令和6年度 発注者の完成検査で、必要と認められる理由を受注者に通知した上で、工事目的物を最小限度破壊する場合、その検査又は復旧に直接要する費用は受注者の負担となる。

令和7年度 受注者は、工事目的物及び工事材料等を設計図書に定めるところにより火災保険、建設工事保険その他の保険に付さなければならない。

破壊検査の費用は受注者側です。検査又は復旧に直接要する費用は受注者の負担とされています。

保険は設計図書に従います。火災保険、建設工事保険その他の保険です。

理解度チェック

Q.

完成通知から完成検査の完了までの期限は。

14日以内です。

Q.

支払請求から請負代金の支払までの期限は。

40日以内です。

Q.

「専門技術者は主任技術者を兼ねられない」は正しいか。

誤りです。令和5年度と令和7年度に主語を変えて誤りの肢として出ています。

Q.

設計図書の表示が明確でない場合はどうするか。

監督員に通知して、発注者による確認を請求します。

Q.

請負代金内訳書に明示する保険は。

健康保険、厚生年金保険及び雇用保険に係る法定福利費です。

まとめ

  • 完成検査の完了は通知を受けた日から14日以内
  • 請負代金の支払は請求を受けた日から40日以内
  • 「専門技術者は兼ねられない」は2年続けて誤りの肢
  • 監督員を経由するのは請求・通知・報告・申出・承諾・解除
  • 設計図書が不明確なら発注者による確認を請求する。
  • 「監督員の指示によらなければならない」は誤り
  • 搬入した材料は監督員の承諾なく搬出できない。
  • 内訳書には法定福利費を明示する。

契約の内容は発注者ごとの約款や特約によって変わります。個別の判断は契約書を確認してください。

あわせて読む

この科目の過去問はどこにあるか

級ごとに分けています。1級 設計図書2級 設計図書を見てください。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.43】(令和5年度・令和6年度・令和7年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は令和5年度が(4)、令和6年度が(3)、令和7年度が(2)です。日数の数値は、同PDFの当該ページを画像にして目視で確認しました。
  • ※ 公共工事標準請負契約約款そのものは、この記事では参照していません。記載した内容は、公表正答で正しい肢として確定できた記述によります。
  • ※ 兼任について何が認められるかの全体像は、3年度の問題文の中に正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
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この記事を書いた人

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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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