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吹出口の名前が覚えにくく、どれがどの調節をするのか混ざります。
シャッターと羽根で、何を変えるのかも迷います。
この記事の要点
ユニバーサル形はシャッターで風量、可動羽根で気流方向を調節します。逆に覚えると誤りになります。
シーリングディフューザー形はダンパーで風量、整流器及びコーンで気流を拡散します。
ガラリの有効開口面積は正面面積の約30%です。雨水が入っても抜ける構造とされています。
ユニバーサル形は、シャッターで風量、可動羽根で気流方向を調節します。
種類と調節を並べます。
2つの部品で分担しています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.15.3.2(1)
ユニバーサル形吹出口は、シャッターによる風量調節、可動羽根による気流方向の調節ができる構造とし、シャッターは対向形で、軸方向は短辺とする。
シャッターは風量、可動羽根は気流方向です。担当が別々に書かれています。
3つの機能が書かれています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.15.3.1(1)(2)
シーリングディフューザーは、十分な誘引性を有し、ダンパーによる風量調節、整流器及びコーンによる気流拡散ができる構造とする。
なお、内コーンは、落下防止機能を備えたものとする。
(2) オートコーン上下機構付シーリングディフューザーは、(1)によるほか、センサーにより吹出温度を感知し、自動でコーンを上下するものとし、適用は特記による。
風量を変えるのはダンパーです。ユニバーサル形のシャッターとは呼び方が違います。
誘引性は出題でも問われています。令和6年度2級(後期)No.27の肢(2)「シーリングディフューザー形吹出口は、誘引作用が大きく気流拡散に優れている」が正しい肢として出ました。
コーンを上下させる形もあります。同じ回の令和6年度2級(後期)No.35の肢(2)「内コーンを上下させることにより、冷房時や暖房時に適した気流に変更できる」も正しい肢です。
ノズル形の中に位置づけられています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.15.3.3(1)(2)
(1) ノズルの材質は、厚さ1.0mm以上アルミニウム材又は厚さ0.8mm以上の鋼板とし、取付枠の材質は、厚さ0.8mm以上の鋼板とする。
(2) パンカールーバーは、風量及び気流方向(可動範囲60゚以上)の調節ができる構造とし、材質は、厚さ0.8mm以上のアルミニウム材とする。
パンカールーバーは風量と気流方向の両方を調節できます。可動範囲は60°以上です。
出題でも同じ扱いです。令和6年度2級(前期)No.27の肢(3)「パンカルーバーは、球面の一部にノズル形の吹出口を設けたもので、気流を自由な方向に吹き出すことができる」が正しい肢として出ました。
このほかに線状形と床吹出口があります。床吹出口はフリーアクセスフロアーに適用し、吹出面の耐荷重は4,000N以上です。
書かれている調節が1つだけです。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.15.4(1)
吸込口は、風量の調節ができる構造とする。額縁及びスリットの材質は、厚さ1.2mm以上のアルミニウム材又は鋼板とし、シャッターの材質は、厚さ1.0mm以上の鋼板又は厚さ1.2mm以上のアルミニウム材とする。
吸込口に書かれているのは風量の調節だけです。気流方向を変える可動羽根は出てきません。
出題も同じ形です。令和7年度2級(後期)No.27の肢(2)「吸込口は、一般的に、固定羽根のものが使用される」が正しい肢として出ました。
開口の割合と塗装が決められています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.15.2(1)/1.15.1(4)(6)
ガラリの有効開口面積は、正面面積の約30%とし、雨水の浸入を防止できる構造で、かつ、雨水が浸入した場合に屋外に水が抜ける構造とする。また、材質は、厚さ1.0mm以上の鋼板又はアルミニウム材とし、補強を施したものとする。
(4) 吹出口及び吸込口の記号、寸法等は、標準図(吹出口・吸込口)による。
(6) 鋼板製又はアルミニウム材製の吹出口、吸込口、排煙口及びガラリの塗装は、メラミン焼付又は粉体塗装とする。
開口は正面面積の約30%です。正面の全部が開いているわけではありません。
塗装も指定されています。メラミン焼付又は粉体塗装です。
ダンパーの決まりはダンパーの種類と板厚で扱っています。
ユニバーサル形吹出口で風量を変えるのはどこか。
シャッターです。気流方向を変えるのは可動羽根です。
シーリングディフューザー形で気流を拡散させるのは何か。
整流器及びコーンです。風量調節はダンパーで行います。
パンカールーバーの可動範囲は。
60°以上です。風量と気流方向の両方を調節できます。
ガラリの有効開口面積はどれだけか。
正面面積の約30%です。
吹出口や吸込口の塗装は何にするか。
メラミン焼付又は粉体塗装です。
実際に使う制気口の形や寸法は特記と設計図書によって変わります。個別の判断は監督員の指示にしたがってください。
級ごとに分けています。1級 空調・換気|2級 空調・換気を見てください。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
まちがえやすいポイント
この2つを入れ替えた肢が正答になりました。
令和6年度2級(後期)No.35で、肢(3)「ユニバーサル形吹出口は、シャッターを開閉させて風向調整を行う」が適当でないものとして正答になりました。
シャッターで変わるのは風量です。風向を変えるのは可動羽根で、部品と役割の組合せを入れ替えられると気づきにくくなります。