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フィルターの種類が多く、どれが交換式なのか分かりません。
全熱交換器も風量の条件が付くようで、覚えにくいです。
この記事の要点
ろ材ユニットが再生式又は非再生式から選べるのはパネル形だけです。
折込み形は中性能とHEPAに適用し、非再生式と決められています。
回転形全熱交換器は処理風量2,000m³/h以上が対象です。交換効率は面風速2.5m/sで75%以上とされています。
再生式が選べるのはパネル形だけです。
4つのフィルターと全熱交換器を並べます。
第8節が4つの項に分かれています。
| 項 | 名称 | ろ材ユニット |
|---|---|---|
| 1.8.1 | パネル形エアフィルター | 再生式又は非再生式 |
| 1.8.2 | 折込み形エアフィルター | 非再生式 |
| 1.8.3 | 自動巻取形エアフィルター | 非再生式(長さ20m) |
| 1.8.4 | 電気集じん器 | 荷電部と集じん部を持つ |
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.8.1.1(1)/1.8.1.2(4)/1.8.2.1(1)(2)
1.8.1.1(1) 構成は、ろ材をろ材外枠に納めたろ材ユニット、取付枠等とする。
1.8.1.2(4) ろ材ユニットは、再生式又は非再生式とし、特記による。
1.8.2.1(1) 本項は、中性能、HEPAフィルターに適用する。
(2) 構成は、ろ材をジグザグ状に折込んだものをろ材外枠に納めたろ材ユニット、取付枠等とし、取付枠は、ろ材ユニットの交換に支障がなく、空気漏れの少ない構造とする。ただし、HEPAフィルターについては、空気漏れのない構造とする。
折込み形はジグザグ状に折込んだろ材です。中性能とHEPAに使われます。
3つ挙げられています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.8.1.2(1)(3)
(1)(ア) JACA No.11A「空気清浄装置用ろ材燃焼性試験方法指針」によるクラス1、クラス2又はクラス3であること。
(イ) 吸湿性の少ないこと。
(ウ) 腐敗及びかびの発生が少ないこと。
(3)(ア) JIS B 9908規格群「換気用エアフィルタユニット」に規定する試験方法で、面風速2.5m/sの状態において初期圧力損失120Pa以下、試験終了圧力損失200Pa以下、初期粒子捕集率が50%以上、試験粉じん保持量500g/m²以上とする。
燃焼性のクラスが指定されています。クラス1、クラス2又はクラス3です。
性能は同じ面風速で測ります。面風速2.5m/sの状態での値です。
2つの部分で役割が分かれています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.8.4.1(1)(2)(3)
(1) 構成は、荷電部、集じん部、プレフィルター、アフターフィルター(自動巻取形又はパネル形)、ろ材自動巻取装置(自動巻取形の場合)、ケーシング、制御盤等とし、荷電部で帯電したじんあい粒子を集じん部で有効に付着、凝集拡大した後、アフターフィルターにより捕集する構造とする。
(2) 電気集じん器は、(中略)面風速2.5m/sの状態において、0.5〜1.0μm粒子の捕集率で90%以上の性能を有するものとする。
(3) 保守点検ドアは、開放により作動する安全スイッチ(表示灯付き)及び残留電荷放電装置を設ける。
捕まえるのは最後の段です。荷電部で帯電、集じん部で付着、アフターフィルターで捕集という順になります。
安全の決まりも付きます。保守点検ドアには安全スイッチと残留電荷放電装置を設けます。
形ごとに範囲が違います。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)1.9.1(1)/1.9.2.1(1)(3)
1.9.1(1) 本節は、処理風量が2,000m³/h以上の回転形全熱交換器、1,000m³/h未満の天井隠ぺい形全熱交換ユニット(カセット形は除く。)及び500m³/h以上6,000m³/h以下の床置形全熱交換ユニットに適用する。
1.9.2.1(1) 構成は、熱交換エレメント、駆動装置、ケーシング等とする。
(3) 排気側空気が、給気側に移行するのを防止した構造とする。
回転形は2,000m³/h以上です。天井隠ぺい形ユニットは1,000m³/h未満で、範囲が重なりません。
構造の条件も1つあります。排気側空気が、給気側に移行するのを防止した構造です。
特記がない場合の値が示されています。
| 対象 | 全熱の交換効率 |
|---|---|
| 回転形全熱交換器 | 面風速2.5m/sで75%以上 |
| 床置形ユニット(回転形エレメント) | 風速2.5m/sで77.4%以上 |
| 床置形ユニット(静止形エレメント) | 定格風量で冷房58.0%以上、暖房60.0%以上 |
| 天井隠ぺい形ユニット | 定格風量で冷房60.0%以上、暖房65.0%以上 |
回転形エレメントは1つの値です。静止形エレメントと天井隠ぺい形は冷房と暖房で値が分かれます。
効率の測り方も決められています。JIS B 8628「全熱交換器」によります。
出題では働きが問われています。令和5年度1級(第一次A)No.40の肢(1)「全熱交換器は、建物からの排気と導入外気を熱交換させ、顕熱と潜熱を同時に熱回収できる装置で省エネルギーが図れる」が正しい肢として出ました。
同じ問いの肢(2)「回転形全熱交換器は、(中略)給気と排気は直交方向に流れる」は適当でないものとして正答になりました。
空気調和機の構成は空気調和機の種類で扱っています。
ろ材ユニットが再生式にできるのはどれか。
パネル形エアフィルターです。折込み形と自動巻取形は非再生式とされています。
HEPAフィルターの取付枠はどんな構造にするか。
空気漏れのない構造です。ほかは空気漏れの少ない構造とされています。
自動巻取形エアフィルターのろ材の長さは。
20mです。
回転形全熱交換器が適用される処理風量は。
2,000m³/h以上です。
回転形全熱交換器の全熱の交換効率は。
特記がなければ、面風速2.5m/sの状態で75%以上です。
実際に使うフィルターの形式や効率は特記と設計図書によって変わります。個別の判断は監督員の指示にしたがってください。
級ごとに分けています。1級 空調・換気|2級 空調・換気を見てください。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
まちがえやすいポイント
取付枠の条件がHEPAだけ厳しくなります。
ほかは「空気漏れの少ない構造」ですが、HEPAフィルターについては「空気漏れのない構造」と書かれています。
ろ材ユニットの扱いも違います。再生式が選べるのはパネル形だけで、折込み形と自動巻取形は非再生式です。