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ポンプを2台並べれば水量も2倍になる気がします。
それが誤りの肢になっていて納得できません。
この記事の要点
並列運転の吐出量を2倍であると書いた肢は、3年度とも誤りになりました。
直列運転の揚程を和と等しくなると書いた肢も、平成21年度に誤りです。
正しい肢はどちらもよりも小さくなるという書き方をしています。
ポンプは1級の問題Aで【No.38】か【No.40】の必須問題に入る出題です。
誤りとして出された4年度を並べます。
2倍であると言い切った肢が誤りです。
平成25年度 1級 学科試験 問題A【No.38】(2)/平成27年度 同【No.40】(4)/令和元年度 同【No.38】(3)(いずれも誤りの肢)
同一配管系で、同じ特性のポンプを並列運転して得られる吐出し量は、ポンプを単独運転した場合の吐出し量の2倍である。
同一配管系で、同じ特性のポンプを2台並列運転して得られる吐出し量は、ポンプを単独運転した場合の吐出し量の2倍である。
同一配管系で、同じ特性の2台のポンプを並列運転して得られる吐出量は、ポンプを単独運転した場合の吐出量の2倍になる。
公表正答は平成25年度が(2)、平成27年度が(4)、令和元年度が(3)です。2倍であるという言い切りが3年度とも否定されています。
台数の書き方は年度で違います。2台と明示する年度と、しない年度があります。
和よりも少なくなると書いています。
平成21年度 1級 学科試験 問題A【No.40】(3)(正しい肢)
同一の配管系において、ポンプを並列運転して得られる吐出量は、それぞれのポンプを単独運転した場合の吐出量の和よりも少なくなる。
平成21年度だけ、正しい肢の側に並列運転が置かれています。和よりも少なくなるが正しい書き方です。
言い方は違っても中身は同じです。単純な足し算にはならないという点で一致します。
| 年度 | 運転の種類 | 書かれ方 | 扱い |
|---|---|---|---|
| 平成21年度 | 直列 | 和と等しくなる | 誤り(正答4) |
| 平成21年度 | 並列 | 和よりも少なくなる | 正しい肢 |
| 平成25年度 | 並列 | 2倍である | 誤り(正答2) |
| 平成27年度 | 並列 | 2倍である | 誤り(正答4) |
| 令和元年度 | 並列 | 2倍になる | 誤り(正答3) |
2倍よりも小さくなるが正しい書き方です。
平成25年度 問題A【No.38】(1)/令和元年度 同【No.38】(2)(いずれも正しい肢)
同一配管系で、同じ特性のポンプを直列運転して得られる揚程は、ポンプを単独運転した場合の揚程の2倍よりも小さくなる。
同一配管系で、同じ特性の2台のポンプを直列運転して得られる揚程は、ポンプを単独運転した場合の揚程の2倍より小さくなる。
平成21年度だけ、直列運転が誤りの肢に置かれました。和と等しくなると書かれています。
並列と直列で語尾は共通です。どちらも単純な倍にはならないと押さえられます。
有効吸込みヘッドとキャビテーションです。
平成25年度 問題A【No.38】(3)/平成27年度 同【No.40】(1)(2)/令和元年度 同【No.38】(1)(いずれも正しい肢)
ポンプの有効吸込みヘッドは、吸込み水温が高くなると小さくなる。
キャビテーションは、ポンプの吸込み側の弁で水量を調整すると生じやすい。
キャビテーションは、ポンプの羽根車入口部等で局部的に生じる場合があり、騒音や振動の原因となる。
有効吸込みヘッドは2年度で同じ文が出ています。吸込み水温が高くなると小さくなるという向きです。
キャビテーションの詳しい扱いは遠心ポンプの特性にあります。ポンプの種類はポンプの種類と附属品で扱っています。
「並列運転して得られる吐出量は、単独運転した場合の2倍になる」は正しいか。
誤りです。平成25年度・平成27年度・令和元年度の公表正答がこの型の肢でした。
並列運転の吐出量は、正しい肢ではどう書かれたか。
それぞれを単独運転した場合の吐出量の和よりも少なくなる、です。平成21年度の正しい肢です。
直列運転の揚程を「和と等しくなる」と書いた肢はどう扱われたか。
誤りです。平成21年度の公表正答はこの肢でした。
有効吸込みヘッドは、吸込み水温が高くなるとどうなると出題されたか。
小さくなります。平成25年度と平成27年度で正しい肢として出ています。
キャビテーションはどこで生じると出題されたか。
ポンプの羽根車入口部等で局部的に生じる場合があるとされ、騒音や振動の原因になります。
出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。
級ごとに分けています。1級 機器・材料|2級 機器・材料を見てください。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月
まちがえやすいポイント
並列も直列も、語そのものは正しい肢にも誤りの肢にも出ています。
分かれ目は語尾です。2倍である・和と等しくなると言い切った肢は4年度とも誤りで、よりも小さくなる・よりも少なくなると書いた肢は正しい肢でした。
台数の表記に気を取られないでください。2台と書いてあっても判断は変わりません。