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令和7年度 2級(前期) 施工管理法 問51 を解説(曲がり部の付近こそ支持する)

令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問51は、配管の施工について問う問題です。4つの記述のうち、適当でないものを2つ選びます。

この問題のポイント

器具トラップがあるのに排水管にもトラップを設けると、二重トラップになります。建築基準法上、これは設けてはならないものです。

誤りは選択肢2と選択肢3です。

選択肢3は、曲がり部や分岐部の近傍で支持しないとしています。仕様書は、そこにこそ支持を行うと書いています。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢2と選択肢3(2つとも正解)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 仕様書が500mm以上としています
2 ×(適当でない) 二重トラップになります
3 ×(適当でない) その付近こそ支持を行います
4 ○(適当) 仕様書の接着接合の説明どおりです

なぜ正解が2つあるのか

問題番号 No.49 から No.52 までの4問は必須問題で、1問について正解が2つと決められています。1つだけ塗った答案も、3つ以上塗った答案も正解になりません。

選択肢2は、法令の問題として出たことがあります。

令和5年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.42】の選択肢4(正しい肢)

この問は「建築設備に関する記述のうち、『建築基準法』上、誤っているものはどれか」で、公表正答は選択肢1です。選択肢4は「排水トラップは、二重トラップとならないように設けなければならない。」で、正しい肢とされています。

器具トラップがすでにある排水管に、もう1つ配管トラップを入れると二重トラップです。選択肢2は、それを臭気防止の手段として書いています。

選択肢3は、仕様書がはっきり逆のことを書いています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第2編 共通工事 第9章 機器及び配管の耐震処置(本文200頁)

「(c) 横引き配管等の耐震支持は、管軸方向に対しても行う。
(d) 横引き配管等の末端から2m以内、曲がり部及び分岐部付近には、耐震支持を行う。」

同 第2編 第2章 配管工事 2.6.2「吊り及び支持」(6)(本文64頁)

「電動弁等の重量物及び可とう性を有する継手(排水鋼管用可とう継手、ハウジング形管継手(可動式)等)を使用する場合は、表2.2.20のほか、その直近で吊る。曲部及び分岐箇所は、必要に応じて支持する。」

選択肢1の数値も、仕様書に書いてあります。

同 第2編 第2章 第7節 地中配管 2.7.1「一般事項」(1)(本文65頁)

「給水管と排水管が平行して埋設される場合には、原則として、両配管の水平実間隔を500mm以上とし、かつ、給水管は排水管の上方に埋設するものとする。また、両配管が交差する場合も、給水管は排水管の上方に埋設する。」

給水管と排水管の関係 決まり
平行して埋設水平実間隔500mm以上。かつ給水管は排水管の上方
交差する場合給水管は排水管の上方に埋設

選択肢4の接着接合も、仕様書に手順が出ています。

同 第2編 第2章 第5節 管の接合 2.5.9「塩ビ管」(1)(ア)(本文56頁)

「接着接合の場合は、切断後、呼び径13〜30は1mm、呼び径40及び50は2mm、呼び径65以上は2mm以上の面取りを行い、受口内面及び差口外面の油脂分等を除去した後、差口外面の標準差込み長さの位置に標線を付ける。次に、受口内面及び差口外面に専用の接着剤を薄く均一に塗布し、速やかに差口を受口に挿入し、標線位置まで差込み、そのまま保持する。差込み保持時間は、呼び径50以下は30秒以上、呼び径65以上は60秒以上とする。」

配管の支持は配管の支持とは?形鋼振れ止め支持が不要になる呼び径で扱っています。

地中の配管は地中配管の埋設深さとは?寒冷地のただし書と防食の巻き方で扱っています。

覚え方

  • 器具トラップがあるのに配管トラップも設けたら二重トラップです
  • 曲がり部・分岐部の付近こそ支持します。末端からは2m以内です
  • 給水管と排水管が平行なら水平実間隔500mm以上です
  • 給水管は排水管の上方に埋設します。交差する場合も同じです
  • 塩ビ管の接着接合は、受口と差口に接着剤を塗って標線位置まで差込むものです

理解度チェック

Q.

器具トラップのある排水管に、さらに配管トラップを設けてよいか。

設けてはいけません。二重トラップになります。令和5年度2級(前期)【No.42】の選択肢4「排水トラップは、二重トラップとならないように設けなければならない」が、建築基準法上の正しい記述とされています。

Q.

配管の曲がり部や分岐部の付近では、支持をどう扱うか。

支持を行います。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)の耐震処置が「横引き配管等の末端から2m以内、曲がり部及び分岐部付近には、耐震支持を行う」としています。2.6.2「吊り及び支持」(6)にも「曲部及び分岐箇所は、必要に応じて支持する」とあります。

Q.

給水管と排水管が平行して埋設されるとき、間隔はいくつ以上か。

水平実間隔500mm以上です。同仕様書2.7.1「一般事項」(1)が定めています。あわせて給水管は排水管の上方に埋設し、両配管が交差する場合も給水管を上方にします。

> 施工管理法のほかの論点は施工管理法のカテゴリにまとめています

公共建築工事標準仕様書は改定されることがあります。ここでの引用は令和7年版(修補版)によるものです。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)試験問題」および同センターが公表した正答肢(【No.51】=(2)(3))/試験問題・正答肢
  • 同センター「令和5年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)試験問題」【No.42】選択肢4(公表正答(1))。
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)」第2編 第2章 第7節 2.7.1「一般事項」(1)(本文65頁)。
  • 同 第2編 第9章 機器及び配管の耐震処置(d)(本文200頁)、第2編 第2章 2.6.2「吊り及び支持」(6)(本文64頁)。
  • 同 第2編 第2章 第5節 2.5.9「塩ビ管」(1)(ア)(本文56頁)。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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