令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問52は、ダクト及びダクト附属品の施工について問う問題です。4つの記述のうち、適当でないものを2つ選びます。
誤りは選択肢1と選択肢4です。
ガスケットは、コーナーボルト工法のフランジを構成する部品のひとつです。標準図の構成図に、ボルトやナットと並んで載っています。
選択肢4は、防火区画の隙間にグラスウール保温材を充てんするとしています。仕様書が挙げているのはロックウール保温材のほうです。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢1と選択肢4(2つとも正解)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(適当でない) | ガスケットは構成部品です |
| 2 | ○(適当) | 別の年度に同じ文があります |
| 3 | ○(適当) | こちらも同じ文が出ています |
| 4 | ×(適当でない) | 充てんするのはロックウールです |
問題番号 No.49 から No.52 までの4問は必須問題で、1問について正解が2つと決められています。1つだけ塗った答案も、3つ以上塗った答案も正解になりません。
選択肢1は、標準図を見れば分かります。
公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)令和7年版「コーナーボルト工法ダクトのフランジ施工例(一)」共板フランジ工法の構成と接合方法の例(本文141頁)
構成図の部品は「①ボルト ②ナット ③共板フランジ ④コーナー金具 ⑤フランジ押さえ金具(クリップなど) ⑥ガスケット」です。フランジ断面図でも、⑥ガスケットが2つのフランジの間に挟まれた形で描かれています。同「フランジ施工例(二)」のスライドオンフランジ工法も、部品は同じ6点です。
| コーナーボルト工法の2種類 | ガスケット |
|---|---|
| 共板フランジ工法 | 構成部品⑥として入る |
| スライドオンフランジ工法 | 構成部品⑥として入る |
選択肢4は、同じ文が別の年度で誤りとされています。
令和4年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.35】の選択肢2(公表正答=この肢が適当でないもの)
「防火区画を貫通するダクトと当該防火区画の壁又は床との隙間には、グラスウール保温材を充てんする。」この年度の公表正答は選択肢2です。
仕様書が挙げているのは、別の保温材です。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第2編 第2章 第8節 2.8.1「一般事項」(1)(本文67頁)
「建築基準法施行令(昭和25年政令第338号)第112条第20項に規定する準耐火構造等の防火区画等を不燃材料の配管が貫通する場合は、その隙間をモルタル又はロックウール保温材で充塡する。また、不燃材料以外の配管が防火区画等を貫通する場合は、建築基準法令に適合する工法とする。」
この条文は配管について書かれたものですが、隙間に入れる材料としてロックウール保温材を挙げ、グラスウール保温材は挙げていません。ダクト側の要領は標準図にあります。
公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)令和7年版「ダクトの防火区画貫通部施工要領」の注(本文139頁)
「(ウ) 防火区画を貫通する場合は、建築基準法令に適合する工法とする。
(エ) 貫通部周囲の充填材は、必要に応じて脱落防止措置を施す。
(オ) 不燃材料以外のスリーブ材(紙製仮枠等)を使用した場合は、配管前に必ず取り除く。」
選択肢2と選択肢3は、同じ年度の同じ問に、両方とも正しい肢として出ています。
令和3年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)【No.35】(公表正答は選択肢2)
選択肢1(正しい肢)=「送風機とダクトを接続するたわみ継手の両端のフランジ間隔は、150mm以上とする。」
選択肢3(正しい肢)=「風量調整ダンパーは、原則として、気流の整流されたところに取り付ける。」
ダンパーの種類はダンパーの種類とは?風量調節・防火・防煙の違いと板厚で扱っています。
防火区画の貫通は防火区画貫通処理とは?配管とダクトで扱いが違う理由で扱っています。
コーナーボルト工法の接合部に、ガスケットは入るか。
入ります。公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)令和7年版の「コーナーボルト工法ダクトのフランジ施工例(一)」で、共板フランジ工法の構成部品はボルト、ナット、共板フランジ、コーナー金具、フランジ押さえ金具、ガスケットの6点とされています。スライドオンフランジ工法も同じ6点です。
防火区画を貫通する部分の隙間には、何を充てんするか。
モルタル又はロックウール保温材です。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)2.8.1「一般事項」(1)が、不燃材料の配管が防火区画等を貫通する場合の隙間について定めています。グラスウール保温材を充てんするとした肢は、令和4年度2級(前期)【No.35】で適当でないものとされました。
送風機とダクトをつなぐたわみ継手の、両端のフランジ間隔はいくつ以上か。
150mm以上です。令和3年度2級(後期)【No.35】の選択肢1が、この記述で正しい肢とされています。同じ問の選択肢3「風量調整ダンパーは、原則として、気流の整流されたところに取り付ける」も正しい肢です。
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公共建築工事標準仕様書および標準図は改定されることがあります。ここでの引用は令和7年版によるものです。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月