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令和7年度 2級(前期) 施工管理法 問34 を解説(シール剤は塗ってすぐねじ込む)

令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.34】は、配管の施工に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢2です。

仕様書は、おねじ部のみに適量を塗布してねじ込むとしています。硬化を待つ手順はありません。

ペーストシール剤は、ねじの隙間に入り込んで漏れを止めるものです。固まってからねじ込んでは、隙間に回りません。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢2

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) ねじゲージで加工を確認します
2 ×(適当でない) 塗布してそのままねじ込みます
3 ○(適当) 床下は短くして早く立ち上げます
4 ○(適当) 金物との接触から管を守ります

選択肢2のポイント(ここが誤り)

ねじ接合の手順は、仕様書に一続きの文で書かれています。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第5節「管の接合」2.5.2.2「ねじ接合」(1)(本文53頁)

「接合用ねじは、JIS B 0203「管用テーパねじ」による管用テーパねじとし、接合にはねじ接合材を使用する。接合材は、一般用ペーストシール剤又は防食用ペーストシール剤とし、ねじ山、管内部及び端面に付着している切削油、水分、ほこり等を十分に除去した後、おねじ部のみ適量塗布してねじ込む。ただし、消火配管においては、あらかじめシール剤(管内の流体に溶出せず、使用目的に適する成分のもの)が塗布された工場加工の継手を使用する場合は、ねじ接合材の塗布を省略することができる。」

「おねじ部のみ適量塗布してねじ込む」です。塗布とねじ込みの間に、硬化を待つ工程は入っていません。

仕様書が定める手順
1切削油、水分、ほこり等を十分に除去する
2おねじ部のみに適量を塗布する
3そのままねじ込む

選択肢2は、おねじ部分に塗布するところまでは合っています。誤りは硬化を待つとした部分だけです。

選択肢1のねじ径の確認も、同じ節に定めがあります。

同 2.5.1「一般事項」(4)(本文53頁)

「ねじ加工機は、自動定寸装置付きとする。また、ねじ加工に際しては、ねじゲージを使用して、JIS B 0203「管用テーパねじ」に規定するねじが適正に加工されているか確認する。」

仕様書の言い方はねじゲージですが、確認の対象は同じ管用テーパねじです。テーパねじリングゲージは、おねじ側を確認するときに使うゲージにあたります。

選択肢3の通気管については、取出しと連結の決まりがあります。

同 2.4.8(本文52頁)

「(9) 通気管は、排水横枝管等より垂直ないし45゚以内の角度で取出し、水平に取出してはならない。
(10) 各階の通気管を通気立て管に連結する場合は、その階の器具のあふれ縁より150mm以上の所で連結する。」

通気管は水平に置くための管ではないので、床下を横に走らせる部分は短くして早く立ち上げます。ただし床下横走りを短くせよと書いた記述そのものは、仕様書のなかに見つけられませんでした。

選択肢4の鋼製金物での支持についても、ゴムや絶縁テープで保護せよと書いた記述を見つけられませんでした。仕様書が絶縁を求めているのは、鋼管とステンレス鋼管、銅管と鋼管のような異種金属どうしの接合の場面です。

ねじ接合の決まりは管の接合とは?呼び径100以下のねじ接合とパイプカッター禁止で扱っています。

覚え方

  • ペーストシール剤はおねじ部のみに塗ります
  • 塗ったらそのままねじ込みます
  • 「硬化してから」と書いてあったら誤りです
  • ねじ加工はねじゲージで確認します
  • 通気管は45度以内で取出し、水平に取出しません

理解度チェック

Q.

ねじ接合で、ペーストシール剤はどこに塗り、そのあとどうするか。

おねじ部のみに適量を塗布して、そのままねじ込みます。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)2.5.2.2(1)がこの順で定めており、硬化を待つ工程はありません。

Q.

ねじ加工が適正かどうかは、何で確認するか。

ねじゲージです。同仕様書2.5.1(4)が「ねじゲージを使用して、JIS B 0203「管用テーパねじ」に規定するねじが適正に加工されているか確認する」としています。ねじ加工機は自動定寸装置付きとします。

Q.

通気管は、排水横枝管等からどの角度で取出すか。

垂直ないし45度以内の角度です。同仕様書2.4.8(9)が定めており、水平に取出してはならないとしています。

> 施工管理法のほかの論点は施工管理法のカテゴリにまとめています

選択肢3の「床下横走り配管をできる限り短くする」と、選択肢4の「鋼製金物で支持する場合にゴム又は絶縁テープ等で保護する」については、これをそのまま書いた記述を公共建築工事標準仕様書のなかに見つけられませんでした。ここでの説明は、通気管の取出しの決まりと異種管の接合の考え方から述べたものです。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)試験問題」および同センターが公表した正答肢(【No.34】=(2))/試験問題・正答肢
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)」第5節「管の接合」2.5.2.2「ねじ接合」(1)・2.5.1「一般事項」(4)(本文53頁)。
  • 同 2.4.8(9)(10)(本文52頁)、2.5.16「異種管の接合」(1)(本文62頁)、2.2.28「接合材」表2.2.12(本文43頁)。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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