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令和7年度 2級(後期) 施工管理法 問34 を解説(ライニング鋼管に溶接は出てこない)

令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問34は、「配管材」と「主な接合方法」の組合せについて問う問題です。4つの組合せのうち、適当でないものを1つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢2です。溶接接合が入っている点です。

標準仕様書は、排水用塩ビライニング鋼管の接合として排水鋼管用可とう継手を定めています。溶接接合の指定はありません。

定めているのは排水鋼管用可とう継手による接合です。同じ節の外面被覆鋼管の項には「溶接接合の場合は、熱による影響を受ける部分の外面被覆はあらかじめ取除く」とあります。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢2

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 鋼管の項に両方の接合があります
2 ×(適当でない) 溶接接合の指定がありません
3 ○(適当) 仕様書に両方とも出てきます
4 ○(適当) 水配管は差込かメカニカルです

選択肢2のポイント(ここが誤り)

標準仕様書には、管の種類ごとに接合方法を定めた節があります。

公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)第2編 共通工事 第2章 配管工事 第5節 管の接合 2.5.6「排水用塩ビライニング鋼管及びコーティング鋼管」(本文55頁)

(1)「排水鋼管用可とう継手(MDジョイント)による接合は、管端を直角に切断し内外面の面取りを行い、管のパッキン当たり面が変形や傷等がないことを確認後、フランジ・ロックパッキン又はクッションパッキンの順序で部品を挿入した管端を継手本体にはめ込み、ボルト及びナットを周囲均等に適正なトルクで締付ける。」
(3)「ポンプアップ排水管の接合は、2.5.2『鋼管』の当該事項による。」

この項に溶接接合という言葉は出てきません。定めているのは可とう継手による接合と、ポンプアップ排水管について鋼管の項によることの2つです。

被覆した管と溶接の相性は、すぐ上の項にはっきり書かれています。

同 2.5.4「外面被覆鋼管」(4)(本文55頁)

「なお、溶接接合の場合は、熱による影響を受ける部分の外面被覆はあらかじめ取除く。また、火花による損傷を受けないように養生する。」

外面の被覆でさえ、溶接するなら先に取り除けと書かれています。内面のライニングについては、取除くという逃げ道がありません。

いっぽうねじ接合のほうは、別の年度で正しい肢になっています。

平成27年度 2級管工事施工管理技術検定 学科試験【No.26】の選択肢2(正しい肢)

「排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管の接続には、ねじ込み式排水管継手が使用される」は、正しい肢とされています。この年度の公表正答は選択肢3です。選択肢2で誤っているのは、ねじ接合ではなく溶接接合のほうです。

ほかの3つも、同じ節にそれぞれの項があります。

管の種類(仕様書の項) 仕様書が挙げる接合方法
鋼管(2.5.2)項が分かれており、ねじ接合フランジ接合・溶接接合・ハウジング形管継手による接合・管端つば出し鋼管継手による接合
排水用塩ビライニング鋼管及びコーティング鋼管(2.5.6)排水鋼管用可とう継手(MDジョイント)による接合。ポンプアップ排水管は鋼管の項による
ステンレス鋼管(2.5.7)呼び径60Su以下は所定の継手による接合、呼び径75Su以上は溶接接合・ハウジング形管継手による接合又はフランジ接合。メカニカル接合の定めもあり
銅管(2.5.8)水配管は差込接合又はメカニカル接合。冷媒配管は冷媒配管の項による
塩ビ管(2.5.9)給水管も排水管も接着接合又はゴム輪接合
ポリエチレン管(2.5.10)電気融着接合又はメカニカル接合

接合の決まりは管の接合とは?呼び径100以下のねじ接合とパイプカッター禁止で扱っています。

覚え方

  • 排水用ライニング鋼管に溶接接合と書いてあったら誤りです
  • この管は排水鋼管用可とう継手(MDジョイント)で接合します
  • ねじ込み式排水管継手を使うのは正しいです
  • ステンレス鋼管は溶接接合とメカニカル接合の両方があります
  • 銅管の水配管は差込接合又はメカニカル接合です

理解度チェック

Q.

排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管の接合に、溶接接合は使うか。

使いません。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)2.5.6「排水用塩ビライニング鋼管及びコーティング鋼管」が定めているのは、排水鋼管用可とう継手(MDジョイント)による接合と、ポンプアップ排水管について鋼管の項によることで、溶接接合という言葉は出てきません。

Q.

この管にねじ接合を使うのは適当か。

適当です。平成27年度2級学科【No.26】の選択肢2「排水用硬質塩化ビニルライニング鋼管の接続には、ねじ込み式排水管継手が使用される」が正しい肢とされています。令和7年度の選択肢2で誤っているのは、ねじ接合ではなく溶接接合のほうです。

Q.

銅管の水配管は、どの接合方法によるか。

差込接合又はメカニカル接合です。同仕様書2.5.8「銅管」(1)が「水配管の接合は、差込接合又はメカニカル接合とし、次による」と定めています。冷媒配管については冷媒配管の項によります。

> 施工管理法のほかの論点は施工管理法のカテゴリにまとめています

公共建築工事標準仕様書は改定されることがあります。ここでの引用は令和7年版(修補版)によるものです。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)試験問題A」および同センターが公表した正答肢(問34=(2))。
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)」第2編 共通工事 第2章 配管工事 第5節 管の接合 2.5.6「排水用塩ビライニング鋼管及びコーティング鋼管」(本文55頁)。
  • 同仕様書 2.5.4「外面被覆鋼管」(4)(本文55頁)。
  • 同仕様書 2.5.7「ステンレス鋼管」(1)および(4)、2.5.8「銅管」(1)(本文55頁から56頁)。
  • 同センター「平成27年度 2級管工事施工管理技術検定 学科試験」【No.26】(公表正答(3))の選択肢2。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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