令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問31は、施工の品質を確認するための試験又は検査について問う問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。
誤りは選択肢3です。安全弁は抜き取りません。
ボイラーの安全弁の作動試験は、全数検査で確認します。1台でも作動しないものが混じると、そのぶんだけ危険が残るからです。
この論点は過去に何度も出ています。平成20年度は「全数検査が必要なものはどれか」という設問で、正答がボイラ用安全弁の作動試験でした。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | 水位の信号で発停するかを見ます |
| 2 | ○(適当) | 貫通処理も全数検査の対象です |
| 3 | ×(適当でない) | 安全弁は全数検査です |
| 4 | ○(適当) | 記録類をそろえて臨みます |
同じ内容が、正面から問われた年度があります。
平成20年度 2級管工事施工管理技術検定 学科試験【No.32】(公表正答(3))
設問は「次の機材のうち、全数検査が必要なものはどれか」で、正答は選択肢3の「ボイラ用安全弁の作動試験」です。ほかの3つ(防火ダンパ用温度ヒューズの作動試験、ダクト用ボルトのねじ加工の精度、換気扇の風量試験)は選ばれていません。
言い方を変えた年度でも、同じ扱いです。
令和3年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)【No.31】(公表正答(1))
選択肢3「ボイラーの安全弁の作動は、全数検査で確認する」は、正しい肢とされています。この年度で適当でないとされたのは選択肢1の「防火ダンパーの温度ヒューズの作動は、全数検査で確認する」です。
安全弁は全数、温度ヒューズはそうではない。この2つが逆に出されます。
| 確認するもの | 全数検査か | 出所 |
|---|---|---|
| ボイラーの安全弁の作動 | 全数 | 平成20年度2級【No.32】の正答、令和3年度2級(前期)【No.31】選択肢3(正しい肢) |
| 防火区画の穴埋め・貫通処理 | 全数 | 令和3年度2級(前期)【No.31】選択肢4、令和6年度2級(後期)【No.31】選択肢4(ともに正しい肢) |
| 給水配管の水圧試験 | 全数 | 令和3年度2級(前期)【No.31】選択肢2(正しい肢) |
| 主要機器の試験 | 全数 | 令和6年度2級(後期)【No.31】選択肢4(正しい肢) |
| 埋設排水管の勾配 | 全数 | 令和5年度2級(前期)【No.31】の正答(抜取検査を行うものとして適当でないもの) |
| 防火ダンパーの温度ヒューズの作動 | 全数ではない | 令和3年度2級(前期)【No.31】選択肢1(誤りの肢)、令和5年度2級(前期)【No.31】では抜取検査を行うものとして選ばれています |
| ダクトの吊り間隔、コンクリートの強度試験 | 全数ではない | 令和5年度2級(前期)【No.31】で、抜取検査を行うものとして挙げられています |
選択肢2の貫通処理も、この表のとおり全数検査の側です。
令和6年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)【No.31】の選択肢4(正しい肢)
「主要機器の試験や防火区画の貫通処理は、全数検査とする」は、正しい肢とされています。この年度の公表正答は選択肢2(品質管理を行うと手直しが増加し原価が上がる、としたもの)です。
検査の考え方は計量抜取検査の前提条件は何か?検査と品質管理の読み分けで扱っています。
ボイラー安全弁の作動試験は、抜取検査でよいか。
よくありません。全数検査です。平成20年度2級学科【No.32】は「次の機材のうち、全数検査が必要なものはどれか」という設問で、正答が選択肢3の「ボイラ用安全弁の作動試験」でした。令和3年度2級(前期)【No.31】でも「ボイラーの安全弁の作動は、全数検査で確認する」が正しい肢とされています。
防火区画の貫通処理は、どちらの検査で確認するか。
全数検査です。令和6年度2級(後期)【No.31】の選択肢4「主要機器の試験や防火区画の貫通処理は、全数検査とする」、令和3年度2級(前期)【No.31】の選択肢4「防火区画の穴埋めは、全数検査で確認する」が、いずれも正しい肢とされています。
全数検査としたら誤りになる例には、どのようなものがあるか。
防火ダンパーの温度ヒューズの作動です。令和3年度2級(前期)【No.31】では「防火ダンパーの温度ヒューズの作動は、全数検査で確認する」が適当でないものとされました。平成20年度2級【No.32】でも、全数検査が必要なものとしては選ばれていません。
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ここでの全数検査と抜取検査の区分は、過去に出題された肢の扱いによるものです。区分を定めた公的な基準文書は本記事では引いていません。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月