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令和7年度 2級(後期) 機械工学 問2 を解説(動圧はρv²/2で単位がPaになる)

令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問2は、水平な円管の直管部を流れる流体について、全圧・静圧・動圧の関係式を選ぶ問題です。4つの式のうち、適当なものを1つ選びます。この問は必須問題です。

この問題のポイント

正解は選択肢3です。全圧は、静圧に動圧を足したものです。

動圧はρv²/2で、ρvではありません。設問に単位が書かれているので、その場で確かめられます。

同じ4つの式が、令和6年度の後期にもそのまま出ています。そのときの公表正答も選択肢3です。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢3

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 × ρvはPaになりません
2 × 単位が合わないうえ、PtとPsも逆です
3 ○(適当) 全圧=静圧+動圧です
4 × 静圧が全圧より大きくなってしまいます

この計算の手順(ここが正解)

まず、単位だけで2つ消せます。

設問が与えている単位

Pt:全圧(Pa)、Ps:静圧(Pa)、ρ:流体の密度(kg/m³)、v:流速(m/s)

式の部分 単位を計算すると Paになるか
ρvkg/m³ × m/s = kg/(m²・s)なりません
ρv²/2kg/m³ × m²/s² = kg/(m・s²) = N/m²なります

Paはニュートン毎平方メートルなので、ρv²/2だけが圧力の単位になります。これで選択肢1と2が消えます。

残る3と4は、PtとPsの置き場所が違うだけです。

残った2つを見分ける

選択肢3 Pt = Ps + ρv²/2 → 全圧が、静圧より動圧のぶん大きい
選択肢4 Ps = Pt + ρv²/2 → 静圧が、全圧より動圧のぶん大きい

動圧はρv²/2で、マイナスにはなりません。選択肢4だと静圧が全圧を上回ってしまい、全圧という呼び方と合わなくなります。

同じ4つの式は、1年前にもそのまま出ています。

令和6年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問2の公表正答(選択肢3)

設問は「水平管中の流体について、全圧、静圧及び動圧の関係を表す式として、適当なものはどれか」で、4つの選択肢も同じ式が並んでいます。公表正答も選択肢3です。

設問の言い回しが「水平管中の流体」から「水平な円管の直管部を流れる流体」に変わっただけです。式も答えも同じです。

この式は、計算させる形でも出ています。

令和8年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問2の公表正答(選択肢1)

「水平な円管の直管部を流れる流体について、次の『流体の密度』と『流速』の組合せのうち動圧が最も大きくなるものとして、適当なものはどれか」という設問で、密度と流速の組合せが (1) 1.1と1.4、(2) 1.2と1.3、(3) 1.3と1.2、(4) 1.4と1.1 の4つ並んでいます。

ρv²/2 で計算すると

(1) 1.1×1.4²=2.156 (2) 1.2×1.3²=2.028 (3) 1.3×1.2²=1.872 (4) 1.4×1.1²=1.694
※ どれも2で割るので、大小の順は変わりません。

いちばん大きいのは(1)で、公表正答と一致します。vが2乗で効くので、流速の大きいほうが有利になります。

静圧と動圧の関係は全圧と静圧の差は何か?静圧・動圧の計算の読み分けで扱っています。

覚え方

  • 動圧はρv²/2です。vは2乗で、2で割ります
  • 迷ったら単位を計算します。ρvではPaになりません
  • 全圧=静圧+動圧です。全圧がいちばん大きくなります
  • 静圧が全圧より大きい式はその時点で誤りです
  • この式は令和6年度の後期にも同じ4択で出ています

理解度チェック

Q.

全圧・静圧・動圧の関係を式で書くとどうなるか。

Pt=Ps+ρv²/2です。全圧は静圧に動圧を足したもので、動圧がρv²/2にあたります。令和7年度2級(後期)問2、令和6年度の同問2とも、公表正答は選択肢3です。

Q.

ρvが動圧でないことは、どう確かめられるか。

単位で確かめられます。ρvはkg/m³×m/s=kg/(m²・s)となり、圧力の単位Paになりません。ρv²/2ならkg/(m・s²)=N/m²=Paになります。

Q.

Ps=Pt+ρv²/2という式は、なぜ選べないか。

静圧が全圧より大きくなってしまうからです。動圧はρv²/2でマイナスにならないため、この式では静圧が全圧を上回ります。

> 機械工学のほかの論点は機械工学のカテゴリにまとめています

ここでの単位の計算は、設問が与えた単位に基づくものです。正誤の判定は試験の公表正答によります。

関連する用語

この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)試験問題A」および同センターが公表した正答肢(問2=(3))。
  • 同センター「令和6年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)試験問題A」問2および同年度の公表正答肢((3))。
  • 同センター「令和8年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)試験問題」問2および同年度の公表正答肢((1))。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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