令和7年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(後期)問3は、湿り空気線図に置かれた2つの点AとBを読み比べる問題です。4つの記述のうち、適当でないものを1つ選びます。この問は必須問題です。
誤りは選択肢3です。相対湿度だけ、大小が逆になります。
Aは飽和空気線のすぐ近くにあり、Bはそこから離れています。飽和空気線に近いほど相対湿度が高いので、Aのほうが高くなります。
ほかの3つは、点の位置がそのまま答えになります。Bは右にあって上にあるので、乾球温度も絶対湿度も高くなります。
※ このページに問題文そのものは載せていません。図も同じです。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢3
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(適当) | Bは右にあるので乾球温度が高いです |
| 2 | ○(適当) | Bは上にあるので絶対湿度が高いです |
| 3 | ×(適当でない) | 飽和空気線に近いAのほうが高いです |
| 4 | ○(適当) | 温度も湿度も高いので比エンタルピーも高いです |
まず、図の軸と点の位置を押さえます。
| 図の要素 | この図での置き方 |
|---|---|
| 横軸 | 乾球温度 t〔℃〕。右へ行くほど高い |
| 右の縦軸 | 絶対湿度 x〔kg/kg(DA)〕。上へ行くほど高い |
| 左上の斜めの軸 | 比エンタルピー h〔kJ/kg(DA)〕 |
| 飽和空気線 | 左下から右上へ立ち上がる曲線。Aはこのすぐ近く、Bは離れた右上 |
乾球温度も絶対湿度もBのほうが高いのに、相対湿度だけは逆になります。ここが問われています。
飽和空気線が何を表す線かは、別の年度の肢から分かります。
令和8年度 2級管工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問3の選択肢1・選択肢2(いずれも正しい肢)
「空気中に含むことのできる水蒸気量は、乾球温度が高くなると多くなる」
「飽和湿り空気は、その乾球温度では、それ以上水蒸気を含むことができない」
この年度の公表正答は選択肢3です。
飽和空気線は、その乾球温度で含める上限を結んだ線です。乾球温度が高いほど上限も大きくなるので、線は右上がりになります。
この2つを合わせると、点の位置と相対湿度の関係が見えてきます。
同じ絶対湿度でも、温度が上がると相対湿度は下がる
Bは乾球温度が高いぶん、その温度で含める上限も大きくなっています。絶対湿度がAより高くても、上限に対する割合では追いつきません。
図の上では、これが「飽和空気線からどれだけ離れているか」として表れます。
選択肢4の比エンタルピーは、2つの点の位置から読めます。
Bは乾球温度が高く、絶対湿度も高い位置にあります。どちらも比エンタルピーを大きくする向きなので、Bのほうが高くなります。
湿り空気線図の見方は湿り空気線図はどちらへ動くのか?乾球温度と湿球温度の読み分けで扱っています。
湿り空気線図で、相対湿度の高い低いはどこを見れば分かるか。
飽和空気線への近さです。飽和空気線に近い点ほど相対湿度が高くなります。令和7年度2級(後期)問3では、飽和空気線のすぐ近くにあるAのほうが、離れた位置にあるBより相対湿度が高くなります。
飽和空気線は、何を表す線か。
その乾球温度で空気が含める水蒸気量の上限を結んだ線です。令和8年度2級(前期)問3の選択肢2「飽和湿り空気は、その乾球温度では、それ以上水蒸気を含むことができない」が正しい肢とされています。
飽和空気線が右上がりなのはなぜか。
乾球温度が高くなるほど、含むことのできる水蒸気量が多くなるからです。令和8年度2級(前期)問3の選択肢1に、この内容が正しい肢として出ています。
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ここでの判定は、試験問題に示された図の目視と公表正答によるものです。図そのものは掲載していません。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月