令和7年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.26】は、機器の据付けに関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを2つ選びます。
誤りは選択肢1と選択肢2です。
この問に出てくる数値は、いずれも仕様書と標準図にありません。4つの選択肢の正誤は、正答肢によります。
仕様書が冷却塔について定めているのは、離隔の数値ではなく確認すべきことがらです。据付けに際し、ショートサーキット、障害物、水滴の飛散、騒音等の影響がないことを確認します。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢1と選択肢2(2つとも正解)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(適当でない) | 冷却塔の離隔について、仕様書は数値ではなくショートサーキット等の影響がないことの確認を求めています。判定は正答肢によります |
| 2 | ×(適当でない) | あと施工アンカーの打設間隔について、仕様書に記述がありません。判定は正答肢によります |
| 3 | ○(適当) | ポンプ基礎の間隔についても記述がありません。判定は正答肢によります |
| 4 | ○(適当) | アンカーボルト用の穴径についても記述がありません。判定は正答肢によります |
問題B の No.22 から No.29 は施工管理法(応用能力)の必須問題で、1問について正解が2つと決められています。1つだけ塗った答案も、3つ以上塗った答案も正解になりません。
この問は仕様書の条文で解けるつくりになっていません。本記事では、根拠を示せない理由づけは書きません。代わりに、仕様書が機器の据付けについて定めている内容を押さえます。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 2.1.10「冷却塔」
(1) 冷却塔は、構造計算で強度が確認されたコンクリート基礎又は鋼製架台に据付ける。なお、冷却塔を屋上に据付ける場合は、建築基準法施行令第129条の2の6及び同令に基づく告示の定めによる。
(2) 冷却塔の据付けに際し、ショートサーキット、障害物、水滴の飛散、騒音等の影響がないことを確認する。
2台を近づけて置くときに問題になるのが、このショートサーキットです。吹き出した空気を隣の塔が吸い込んでしまうと能力が落ちます。仕様書は距離を数値で決めず、影響がないことの確認を求めています。
ポンプの据付けには、数値のある規定があります。
同仕様書 2.1.19「ポンプ」(抜粋)
(1) ポンプの基礎は、標準図(基礎施工要領(四))による。
(4) 真空給水ポンプユニット及び油ポンプの基礎の高さは、床仕上げ面より200mm程度とする。
(5) ポンプは、共通ベースが、基礎上に水平になるように据付け、その後、軸心の調整を行う。
| 機器 | 仕様書が定めていること | 項 |
|---|---|---|
| 冷却塔 | 強度を確認した基礎・架台に据付け。ショートサーキット等の影響がないことを確認 | 2.1.10 |
| ポンプ | 共通ベースを水平に据付け、その後に軸心を調整 | 2.1.19(5) |
| 真空給水ポンプユニット・油ポンプ | 基礎の高さは床仕上げ面より200mm程度 | 2.1.19(4) |
| 機器全般 | 水平に、地震力により転倒・横滑りを起こさないよう基礎・鋼製架台等に固定 | 2.1.1(5) |
冷凍機や空気調和機の屋外機についても、同じように「ショートサーキット、障害物、騒音等の影響がないことを確認する」と書かれています。据付け位置を決めるときの共通の観点です。
詳細は機器の据付けとは?基礎の養生10日とポンプまわりの数値で扱っています。
冷却塔の据付けに際し、何の影響がないことを確認するか。
ショートサーキット、障害物、水滴の飛散、騒音等です。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.1.10(2)です。基礎は構造計算で強度が確認されたコンクリート基礎または鋼製架台とします。
ポンプはどのような順で据え付けるか。
共通ベースが基礎上に水平になるように据え付け、その後に軸心の調整を行います。同2.1.19(5)です。基礎は標準図の基礎施工要領(四)によります。
冷却塔を屋上に据え付ける場合、何によるか。
建築基準法施行令第129条の2の6および同令に基づく告示の定めによります。同2.1.10(1)のなお書きです。
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機器の据付けは、機器の製造者仕様や工事ごとの特記によって必要な離隔が変わります。実務では機器の取扱説明書と設計図書をご確認ください。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月