令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.27】は、配管及び配管付属品の施工に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを2つ選びます。
誤りは選択肢1と選択肢3です。
イオン化傾向が大きく異なる場合に使うのは、絶縁継手です。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.4.1(8)が、設問とほぼ同じ言い回しで定めています。フレキシブルジョイントは変位を吸収する部品で、電気を絶つ部品ではありません。
通気管は、立て管に向かって上り勾配です。同仕様書2.6.1(2)に「全ての立て管に向って上り勾配をとり」と書かれています。設問は勾配の向きを逆にしています。
※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。
正解:選択肢1と選択肢3(2つとも正解)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(適当でない) | 絶縁継手を使用します。標準仕様書2.4.1(8)です。異種金属管の接続は絶縁ユニオンまたは絶縁フランジによります(同2.2.2.1(12)) |
| 2 | ○(適当) | 掃除口の間隔について、標準仕様書には定めがありません。判定は正答肢によります(下記の参考資料を参照) |
| 3 | ×(適当でない) | 上り勾配です。標準仕様書2.6.1(2)「通気管は、全ての立て管に向って上り勾配をとり」によります |
| 4 | ○(適当) | 自動エア抜弁の設置箇所について、標準仕様書には定めがありません。判定は正答肢によります |
問題B の No.22 から No.29 は施工管理法(応用能力)の必須問題で、1問について正解が2つと決められています。1つだけ塗った答案も、3つ以上塗った答案も正解になりません。
この問の2つの誤りは、どちらも標準仕様書に逐語で書かれています。
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版 2.4.1「一般事項」(8)
給水、給湯、開放系の冷温水及び冷却水配管で、機器接続部の金属材料と配管材料のイオン化傾向が大きく異なる場合(鋼とステンレス、鋼と銅)は、絶縁継手を使用し絶縁を行うものとする。なお、設置箇所及び絶縁継手の仕様は特記による。
設問の「イオン化傾向が大きく異なる」という言い回しは、この項から来ています。続く部分だけが差し替えられており、本来の「絶縁継手」がフレキシブルジョイントに置き換わっています。具体的な継手は同仕様書2.2.2.1(12)が「異種金属管の接続は、絶縁ユニオン又は絶縁フランジにより接続する」としています。
同仕様書 2.6.1「勾配」(2)(後段)
また、通気管は、全ての立て管に向って上り勾配をとり、いずれも逆勾配又は凸凹部のないようにする。
通気管にたまった水を排水側へ落とすため、立て管へ向かって上げます。下り勾配にすると水がたまり、通気が止まります。
| 部品・部位 | 何のためか | 根拠 |
|---|---|---|
| 絶縁継手(絶縁ユニオン・絶縁フランジ) | イオン化傾向が異なる金属を電気的に絶つ | 2.4.1(8)・2.2.2.1(12) |
| フレキシブルジョイント | 不等沈下やエキスパンションジョイント部の変位を吸収する | 2.4.1(5) |
| 通気管の勾配 | 立て管に向かって上り。逆勾配と凸凹部を作らない | 2.6.1(2) |
詳細は通気管とは?取出しの角度と通気立て管への連結位置で扱っています。
イオン化傾向が大きく異なる金属を接続するとき、何を使うか。
絶縁継手です。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.4.1(8)が、給水・給湯・開放系の冷温水および冷却水配管について、鋼とステンレス、鋼と銅の組合せを例に挙げて定めています。具体的には絶縁ユニオンまたは絶縁フランジによります。
通気横走り管を通気立て管に接続するとき、勾配はどちら向きか。
立て管に向かって上り勾配です。同仕様書2.6.1(2)に「通気管は、全ての立て管に向って上り勾配をとり、いずれも逆勾配又は凸凹部のないようにする」とあります。
通気管は排水横枝管からどのように取り出すか。
垂直ないし45度以内の角度で取り出し、水平に取り出してはなりません。同仕様書2.4.8(9)です。各階の通気管を通気立て管に連結する場合は、その階の器具のあふれ縁より150mm以上の所で連結します(同(10))。
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配管の仕様は発注者が適用する仕様書の版や特記によって変わります。実務では工事ごとの設計図書をご確認ください。
この問で問われた語を、年度をまたいで整理しています。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年8月