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令和6年度 1級 施工管理法 問題B No.28 を解説(Nシールはダクトの折り返し四隅部)

令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題B【No.28】は、ダクト及びダクト附属品の施工に関する問題です。4つの記述のうち、適当でないものを2つ選びます。

この問題のポイント

誤りは選択肢2と選択肢4です。

Nシールは、ダクト接合部のダクト折り返し四隅部をシールします。公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)の「シールの施工例(一)」に、この一文と図が載っています。コーナー金物やフランジ押さえ金具にシールするのではありません。

選択肢4のガスケットの継目については、仕様書にも標準図にも定めがありません。適当でないという判定は、正答肢によります。

※ このページに問題文そのものは載せていません。一般財団法人 全国建設研修センターの試験問題および正答肢のページには、2026年8月時点で令和7年度と令和8年度が掲載されています。

正解:選択肢2と選択肢4(2つとも正解)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(適当) 標準仕様書2.2.2.1(2)(3)です。横走りは12m以下ごと、立てダクトは各階1箇所以上です
2 ×(適当でない) ダクト折り返し四隅部をシールします。標準図「シールの施工例(一)」によります
3 ○(適当) 標準仕様書1.14.3.4(2)です。かどの継目は2箇所以上で、長辺750mm以下なら1箇所以上とします
4 ×(適当でない) ガスケットの継目について、仕様書にも標準図にも定めがありません。判定は正答肢によります

なぜ正解が2つあるのか

問題B の No.22 から No.29 は施工管理法(応用能力)の必須問題で、1問について正解が2つと決められています。1つだけ塗った答案も、3つ以上塗った答案も正解になりません。

この問は、根拠が仕様書と標準図に分かれています。仕様書が「標準図による」と書いている項目は、標準図まで開かないと確かめられません。

公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)令和7年版「シールの施工例(一)」

Nシール ダクト接合部のダクト折り返し四隅部をシールする。
Aシール ダクト縦方向のはぜ部をシールする。

この図は、アングルフランジ工法・共板フランジ工法・スライドオンフランジ工法の3つを並べて、いずれもダクトの折り返し四隅部にシールを置く形で示しています。設問が挙げているコーナー金物とフランジ押さえ金具は、同じ標準図の「コーナーボルト工法ダクトのフランジ施工例(一)」でダクトを接合するための部品として出てきます。シールする場所ではありません。

どのシールを使うかは、ダクトの圧力区分で決まります。

長方形ダクトの区分 シールの種類
低圧ダクトNシール
高圧1ダクトピッツバーグはぜはNシール、ボタンパンチスナップはぜはN+Aシール
高圧2ダクト正圧1,000Paを超える場合はN+Aシール(特記によりBシール)
排煙ダクトNシール

Nは四隅、Aは縦方向のはぜという役割の違いで覚えます。

詳細はダクトの区分とは?低圧・高圧1・高圧2の圧力と最小板厚で扱っています。

覚え方

  • Nシールはダクト接合部の折り返し四隅部。コーナー金物やフランジ押さえ金具ではありません
  • Aシールはダクト縦方向のはぜ部。低圧ダクトと排煙ダクトはNシールだけです
  • 横走りダクトの形鋼振れ止め支持は12m以下ごと、立てダクトは各階1箇所以上(仕様書2.2.2.1)
  • ダクトのかどの継目は2箇所以上。長辺750mm以下なら1箇所以上でよく、ピッツバーグはぜまたはボタンパンチスナップはぜによります(同1.14.3.4(2))
  • コーナーボルト工法ダクトは長辺1,500mm以下に適用し、共板フランジ工法とスライドオンフランジ工法があります(同1.14.3.2)

理解度チェック

Q.

Nシールは、どこをシールするか。

ダクト接合部のダクト折り返し四隅部です。公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)の「シールの施工例(一)」に、この一文と図が示されています。Aシールはダクト縦方向のはぜ部です。

Q.

横走りダクトと立てダクトの振れ止め支持は、どの間隔で行うか。

横走りダクトは12m以下ごとに形鋼振れ止め支持を行い、あわせて末端部にも行います。立てダクトは各階1箇所以上に振れ止め支持(固定)を行います。公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)2.2.2.1(2)(3)です。

Q.

長方形ダクトのかどの継目は何箇所以上か。

2箇所以上です。ただし長辺が750mm以下の場合は1箇所以上とし、ピッツバーグはぜまたはボタンパンチスナップはぜによります。同仕様書1.14.3.4(2)です。

> 施工管理法のほかの論点は施工管理法のカテゴリにまとめています

ダクトの仕様は発注者が適用する仕様書と標準図の版、および特記によって変わります。実務では工事ごとの設計図書をご確認ください。

参考資料

  • 一般財団法人 全国建設研修センター「令和6年度 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 試験問題B」および同センターが公表した正答肢(問題B【No.28】=(2)(4))。
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築設備工事標準図(機械設備工事編)令和7年版」の「シールの施工例(一)」および「コーナーボルト工法ダクトのフランジ施工例(一)」(国土交通省)。
  • 国土交通省大臣官房官庁営繕部「公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)令和7年版(修補版)」2.2.2.1「一般事項」(2)(3)(国土交通省)。
  • 同仕様書 1.14.3.2「コーナーボルト工法ダクト」・1.14.3.4「継目」(2)。
  • ※ 問題文・選択肢は掲載していません。
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