管工事施工管理技士 独学ガイド

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cloとmetは何の単位か?温熱環境の指標の読み分け

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cloとmetとPMVが毎回まとめて出てきて混ざります。

単位の説明は合っているのに、数値だけ違うことがあると聞きました。

この記事の要点

cloは衣服の断熱性、metは人体の代謝量を表す単位です。

予想平均申告(PMV)は温冷感を−3から+3までの数値で表します。

1metを約100W/m²とした肢と、cloを夏6clo・冬10cloとした肢は誤りでした。

温熱環境の指標は、単位の説明が正しくて数値だけ入れ替えられる形で出ます。

令和5年度と令和7年度の8肢を並べます。

温熱環境の指標の正しい肢と誤りの肢を並べた図。1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A No.2(令和5年度)・No.8(令和7年度)の記述と公表正答による。正しい肢として出た記述は、人体の熱的快適感に影響する主要素が代謝量・着衣量・空気温度・放射温度・気流・湿度の6つであること、予想平均申告PMVは人が感じる温冷感をマイナス3からプラス3までの数値で表すもので人体の熱的中立に近い状態の温冷感を予測する指標であること、cloは衣服の断熱性を表し1cloは約0.155平方メートル度シー毎ワットであること、metは人体の代謝量を表し椅座安静状態が1.0metであること、暑さ指数WBGTは暑熱環境下の熱ストレスを評価する指数で熱中症の予防の判断に使われ単位は度シーであること。誤りとして出た記述は、令和7年度の椅座安静状態の代謝量1metは約100ワット毎平方メートルであるというもの、令和5年度のクロは事務室の執務状態では夏が6クロ冬が10クロ程度であるというもの。metは令和5年度に正しい肢、令和7年度に誤りの肢として出ており、cloは令和7年度に正しい肢、令和5年度に誤りの肢として出ている。
左が正しい肢、右が誤りの肢。※公表正答で確定した記述を並べた図。

温熱環境の主要素はいくつあるのか

6つです。

令和7年度 1級 第一次検定 問題A【No.8】(1)(2)(3)(いずれも正しい肢)

(1) 人体の熱的快適感に影響する主要素は、代謝量、着衣量、空気温度、放射温度、気流、湿度である。

(2) 予想平均申告(PMV)は、人が感じる温冷感を−3から+3までの数値で表すものである。

(3) clo(クロ)は、衣服の断熱性を表すものであり、1cloは約0.155(m²・℃)/Wである。

6つの名前が並んで書かれています。代謝量、着衣量、空気温度、放射温度、気流、湿度です。

PMVの目盛りも数字で示されています。−3から+3までです。

cloとmetはそれぞれ何を表すのか

断熱性と代謝量です。

単位 正しい肢として出た説明
clo(クロ) 衣服の断熱性。1cloは約0.155(m²・℃)/W
met(メット) 人体の代謝量。椅座安静状態が1.0met
PMV 温冷感を−3から+3で表す指標

基準になる状態が書かれています。椅座安静状態が1.0metです。

WBGTは別の指標です。暑熱環境下の熱ストレスを評価する指数で、単位は℃とされています。

1metの値はどう出されたのか

約100W/m²と書いた肢が誤りでした。

令和7年度 問題A【No.8】(4)(誤りの肢)

met(メット)とは、人体の代謝量を表すものであり、椅座安静状態の代謝量1metは約100W/m²である。

令和7年度の公表正答は(4)です。約100W/m²という記述は誤りと確定します。

正しい値は同じ年度の問題文にありません。誤りとして出された事実だけが確定します。

まちがえやすいポイント

同じ単位が年によって立場を変えます。

metは令和5年度に「椅座安静状態が1.0met」として正しい肢、令和7年度に「1metは約100W/m²」として誤りの肢でした。cloも令和7年度は正しい肢、令和5年度は誤りの肢です。

単位が何を表すかは変わりません。入れ替えられるのは数値のほうです。

cloの値はどう出されたのか

夏6clo・冬10cloと書いた肢が誤りでした。

令和5年度 問題A【No.2】(1)(誤りの肢)

クロ(clo)とは、衣服の断熱性を示す単位で、事務室の執務状態では、夏が6clo、冬が10clo程度である。

令和5年度の公表正答は(1)です。夏6clo・冬10cloという記述は誤りと確定します。

単位の説明部分は正しい肢と同じです。衣服の断熱性を示す単位と書かれています。

WBGTとPMVはどう出されたのか

2つとも正しい肢でした。

令和5年度 問題A【No.2】(3)(4)(2)(いずれも正しい肢)

(3) 予想平均申告(PMV)とは、人体の熱的中立に近い状態の温冷感を予測する指標である。

(4) 暑さ指数(WBGT)とは、暑熱環境下の熱ストレスを評価する指数で、熱中症の予防の判断に使われ単位は℃である。

(2) メット(met)とは、人体の代謝量を示す単位で、椅座安静状態が1.0metである。

PMVは中立を基準にします。人体の熱的中立に近い状態の温冷感を予測するとされています。

WBGTの用途も限定されています。熱中症の予防の判断に使われます。

室内空気の基準値は室内空気の管理基準で扱っています。

理解度チェック

Q.

人体の熱的快適感に影響する主要素はいくつか。

6つです。代謝量、着衣量、空気温度、放射温度、気流、湿度です。

Q.

cloは何を表す単位か。

衣服の断熱性です。1cloは約0.155(m²・℃)/Wとされています。

Q.

椅座安静状態の代謝量は何metか。

1.0metです。

Q.

PMVは温冷感をどの範囲の数値で表すか。

−3から+3までです。

Q.

WBGTは何の判断に使われ、単位は何か。

熱中症の予防の判断に使われ、単位は℃です。

まとめ

  • 温熱環境の主要素は6つ
  • cloは衣服の断熱性。1cloは約0.155(m²・℃)/W。
  • metは人体の代謝量。椅座安静状態が1.0met。
  • PMVは温冷感を−3から+3で表す。
  • PMVは熱的中立に近い状態の温冷感を予測する指標。
  • WBGTは熱中症の予防の判断に使い単位は℃。
  • 「1metは約100W/m²」とした肢は誤り。
  • 「夏6clo・冬10clo」とした肢も誤り。

出題の言い回しは年度によって変わります。個別の判断は最新の試験問題と公表正答を確認してください。

あわせて読む

この語が出た問はどこか

解説を1問ずつ置いています。

参考資料

  • 1級管工事施工管理技術検定 第一次検定 問題A【No.2】(令和5年度)、【No.8】(令和7年度)及び各年度の公表正答肢(一般財団法人全国建設研修センター。試験問題/正答肢のページ)。公表正答は令和5年度No.2が(1)、令和7年度No.8が(4)です。cloとmetの数値は、同PDFの当該ページを画像にして目視で確認しました。
  • ※ 1metの正しい値、および事務室の執務状態における正しいclo値については、この記事で扱った年度の問題文の中に正しい肢としての記述がありません。誤りとして出された事実だけを記載しています。
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この記事を書いた人

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管工事施工管理技士の用語・過去問を、法令や公的な基準など一次資料にあたって整理しています。

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管工事施工管理技士の用語・条文・数値を、公表された過去問と一次資料にあたって整理しています。

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