令和8年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.22は、単線結線図を読んで受電設備容量を求める計算問題です。図には変圧器のほかに、高圧進相コンデンサと非常用発電装置が描かれています。
この問題は、図の機器のうちどれを足してどれを足さないかを問うものです。計算そのものは足し算だけで、迷うところはありません。
核心は、受電設備容量が受電電圧で使用する変圧器・電動機などの機器容量の合計だという定義です。進相コンデンサと非常用発電装置は、この定義に入りません。
※ 問題文と図は、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(500kV・A)
> この論点をやさしく解説:主遮断装置のCB形とPF・S形は何が違うのか?受電設備容量の限度で分かれる
> この論点をやさしく解説:直列リアクトルは何のために入れるのか?進相コンデンサと放電コイルの役割の違い
| 選択肢 | 容量 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 450kV・A | 図の変圧器の合計は500kV・Aなので足りない |
| 2 | 500kV・A | 1φ100×2台+3φ300=500。これが正しい |
| 3 | 700kV・A | 500に非常用発電装置200を足した数 |
| 4 | 850kV・A | 500に発電装置200とコンデンサ150を全部足した数 |
正しいのは選択肢2です。
まず、受電設備容量の定義を確かめます。この定義は令和7年度前期No.22で、誤った文として出題されています。
令和7年度(前期)2級 第一次検定 No.22 選択肢2(誤っている肢=正答)
受電設備容量とは、受電電圧で使用する変圧器、電動機などの機器容量の合計をいい高圧進相コンデンサを含む。
この肢が誤りとされたのは、末尾の「高圧進相コンデンサを含む」の部分です。前半の受電電圧で使用する変圧器、電動機などの機器容量の合計が定義で、進相コンデンサは含めません。
非常用発電装置も足しません。発電装置は電気を作る側の機器で、受電した電気を使う機器ではないからです。図でも母線から直接ぶら下がらず、MCDTを介した別の系統に描かれています。
そこで足すのは変圧器だけです。
足さないものは、高圧進相コンデンサ50kvar×3台(150kvar)と、非常用発電装置3φ200kV・Aです。
同じ数え方は令和3年度後期No.24でも確かめられます。あちらは三相300kV・Aと単相100kV・A×3台で、進相コンデンサ50kvar×3台と非常用発電装置3φ200kV・Aが付いた図でした。変圧器だけを足すと300+300=600kV・Aで、公表された正答も600kV・Aです。
受電設備容量に高圧進相コンデンサを含めるか。
含めません。受電設備容量は受電電圧で使用する変圧器、電動機などの機器容量の合計で、進相コンデンサは入りません。
単相変圧器100kV・A×2台、三相変圧器300kV・A、進相コンデンサ50kvar×3台の受電設備容量は。
500kV・Aです。100×2+300=500で、進相コンデンサの150kvarは加えません。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月