令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.30は、キュービクル式高圧受電設備に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、日本産業規格(JIS)上、誤っているものを選びます。
この問題は、キュービクルの構造と主遮断装置まわりの決まりを問うものです。断路器の省略、すき間を塞ぐ材料、PF・S形の中身、CB形の受電設備容量の4つが並びます。
引っかけの核心は1点、すき間を塞ぐ材料に何を使うかです。厚さの数字は書いてあるので、材質のほうを見ます。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢2(誤っている記述)
> この論点をやさしく解説:主遮断装置のCB形とPF・S形は何が違うのか?受電設備容量の限度で分かれる
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 高圧引出しで引出し形遮断器を使えば、断路器を省略できる |
| 2 | ×(誤り) | すき間を塞ぐのは合成樹脂製ではなく鋼板などの不燃性のもの |
| 3 | ○(正しい) | PF・S形は高圧交流負荷開閉器と限流ヒューズの組合せ又は一体のもの |
| 4 | ○(正しい) | CB形の受電設備容量は4,000kV・A以下 |
数値と組合せの3肢は規格どおりで、材質を述べた選択肢2が答えです。
キュービクルは、高圧の機器を金属の箱に収めた受電設備です。中で短絡や地絡が起きても、外へ火や熱を出さないことが前提になっています。だから本体・屋根・扉・囲い板には鋼板を使い、屋外用では標準厚さ2.3mmといった厚みまで決まっています。
配線を通す引込口・引出口には、どうしてもすき間が残ります。ここを塞ぐ材料も、箱と同じ考え方で燃えないものを使います。合成樹脂製のプレートでは、内部でアークが出たときに溶けたり燃えたりして、塞いだ意味が消えます。
この肢は令和2年度1級No.32にも一字一句同じ形で出ていて、そちらでも答えでした。厚さの数字が合っていても、材質が樹脂なら誤りという作りが繰り返されています。
キュービクルの引込口・引出口のすき間は何で塞ぐか。
鋼板など燃えない材料です。内部でアークが出ても外へ出さないための箱なので、合成樹脂製のプレートでは役目を果たしません。
CB形とPF・S形で、受電設備容量の上限はいくらか。
CB形は4,000kV・A以下、PF・S形は300kV・A以下です。PF・S形は高圧交流負荷開閉器と限流ヒューズの組合せなので、扱える容量が小さくなります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月