令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.69は、屋外に新たに設置するキュービクル式高圧受電設備に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、高圧受電設備規程上、誤っているものを選びます。
この問題は、キュービクルのまわりに確保する寸法を問うものです。扉面の足場スペース、隣接建築物からの距離、屋上に置くときのさくの高さ、保守点検に使う通路の幅の4つが並び、すべて数値で書かれています。
引っかけの核心は1点、保守点検の通路をどこまで狭められるかです。他の3つは規程どおりの値なので、この1つだけを見比べます。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 扉面から幅1mの足場スペースを基礎に設ける。扉を開けて作業する側の確保 |
| 2 | ○(正しい) | 隣接する建築物から3m離す。屋外に置くキュービクルの基本の保有距離 |
| 3 | ○(正しい) | 高さ2m以上の屋上に置くので、墜落防止のさくを高さ1.2mで設ける |
| 4 | ×(誤り) | 保守点検の通路は0.8m以上。0.6mでは足りない |
数値が4つ並びますが、外れているのは通路の幅だけです。
キュービクルまで保守員が行き来する通路は、工具や測定器を持った人が安全に通れる幅が要ります。高圧受電設備規程はこの通路を0.8m以上とし、しかも一部ではなく全面にわたって確保することを求めています。
選択肢4は0.6mとしています。0.6mは、キュービクル以外の自家発電設備で点検スペースとして出てくる値で、こちらの通路には足りません。
この論点は繰り返し出ています。平成28年度1級No.60と平成30年度1級No.60はどちらも「保守点検用の通路の幅は0.6mとした」が答え(不適当)で、令和5年度1級No.72では「幅0.8mの通路を全面にわたり確保した」が正しい肢として並んでいました。0.6mは誤り、0.8mは正しいが3年度ぶん揃っています。
キュービクルへ至る保守点検用の通路の幅はいくら必要か。
0.8m以上です。しかも通路の一部ではなく、全面にわたって確保します。
屋外のキュービクルは隣接する建築物からどれだけ離すか。
3mです。扉面には別に幅1mの足場スペースを基礎に設けます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月