令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.28は、電車線の張力調整装置について、最も不適当なものを選ぶ問題です。装置の目的・自動式と手動式の別・ばね式バランサ・滑車式バランサの4点が並びます。
この問題は、バランサが人手を要するかどうかを問うものです。名前に付いた「ばね」「滑車」は、どちらも人が操作せずに働く仕掛けです。
引っかけの核心は、選択肢4が滑車式を手動張力調整装置に分類している点です。ばね式と滑車式は同じ側に入ります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当なもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正しい | 温度変化によるたるみ過ぎ・張り過ぎを防ぐ |
| 2 | 正しい | 自動式と手動式がある |
| 3 | 正しい | ばね式バランサは自動張力調整装置 |
| 4 | 誤り | 滑車式バランサは自動張力調整装置 |
最も不適当なのは選択肢4です。
ばね式(スプリング式)バランサの働きは、平成29年度に正しい肢として説明されています。
平成29年度(後期)2級 学科試験 No.31 選択肢4(正しい肢/正答は選択肢2)
スプリング式バランサは,トロリ線の伸縮によって変化するトロリ線張力を一定に調整する装置である。
この年に不適当とされたのは選択肢2の「ハンガは、トロリ線とちょう架線を電気的に接続するために用いる金具である」で、スプリング式バランサの肢は正しいものとして残りました。ばねの力で張力を一定に保つので、人が操作する必要はありません。
滑車式バランサも仕組みは同じです。電線の端に滑車を介しておもりを吊るし、その重さで張力を一定に保ちます。気温が上がって電線が伸びればおもりが下がり、下がれば上がる。人手はかかりません。
| 区分 | 中身 |
|---|---|
| 自動張力調整装置 | ばね式バランサ・滑車式バランサ。ばねやおもりの力で自動的に張力を保つ |
| 手動張力調整装置 | ターンバックルなど。人が季節ごとに調整する |
張力を一定に保つ理由は、選択肢1にあるとおり温度変化でトロリ線が伸び縮みするからです。金属は夏に伸び冬に縮みます。放っておくと夏はたるんでパンタグラフとの接触が乱れ、冬は張りすぎて断線の恐れが出ます。
張力が一定に保たれていれば、パンタグラフがトロリ線から離れにくくなり、離線によるアークも減ります。高速で走る区間ほど、この装置が要ります。
滑車式バランサは自動式と手動式のどちらか。
自動式です。滑車を介して吊るしたおもりの重さで張力を一定に保つため、人が操作する必要がありません。ばね式バランサも同じく自動式です。
電車線に張力調整装置が必要なのはなぜか。
温度変化でトロリ線が伸び縮みするためです。夏のたるみ過ぎと冬の張り過ぎを防ぎ、パンタグラフとの接触を安定させます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月