令和8年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.49は、電車線の区分装置(セクション)について、示された記述に該当するものを選ぶ問題です。デッドセクション・がいし形セクション・FRPセクション・エアセクションの4つが並びます。
この問題は、記述にある「交流区間と直流区間」という言葉に気づけば決まります。同じ種類の電気どうしを区切るのか、種類の違う電気の境目なのかで、選ぶものが変わります。
核心は、交流と直流をつなぐには両方を切り離した区間を挟むしかないという点です。そのまま接すれば、直流側へ交流が入って両方の設備が壊れます。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(デッドセクション)
> この論点をやさしく解説:エアセクションとは?区分装置の中での位置づけとセクションインシュレータとの違い
| 選択肢 | 区分装置 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | デッドセクション | 無電圧区間。交流と直流の境界に設ける。これが答え |
| 2 | がいし形セクション | がいしで区分する。同じ種類の電気の区分に使う |
| 3 | FRPセクション | 絶縁材で区分する。同じ種類の電気の区分に使う |
| 4 | エアセクション | 空気の間隔で区分する。主に駅間に設ける |
正しいのは選択肢1です。
電化区間には、交流で電気を送る区間と直流で送る区間があります。この2つを直接つなぐことはできません。パンタグラフがまたいだ瞬間に両方がつながり、交流が直流側へ流れ込むためです。
そこで境界には、どちらの電気も来ていない区間を作ります。これがデッドセクションで、無電圧区間とも呼ばれます。列車はここを惰行で通り抜け、その間に車上で交流と直流を切り替えます。
ほかの3つは、同じ種類の電気のなかで区間を分けるためのものです。区分の仕方が違うだけで、どちら側にも電気は来ています。エアセクションの性格は過去の出題ではっきり示されています。
令和4年度(後期)2級 第一次検定 No.51(該当するものを選ぶ問題/正答はエアセクション)
直流、交流区間ともに広く採用され、パンタグラフ通過中に電流が中断せず、また高速運転に適するので、主に駅間に設けられる。
この文はパンタグラフ通過中に電流が中断せずと書いています。デッドセクションはその逆で、通過中は電気が来ません。電気が続くのがエアセクション、途切れるのがデッドセクションという対比で覚えます。
なお1級でも同じ用語が出ており、令和3年度No.43では「列車長以上のデッドセクション(無電圧区間)」という書き方で、デッドセクションが無電圧の区間であることが示されています。
交流区間と直流区間の境界に設ける区分装置は何か。
デッドセクションです。どちらの電気も来ていない無電圧区間を挟み、列車はここを惰行で通過します。
エアセクションとデッドセクションの違いは何か。
エアセクションはパンタグラフ通過中も電流が中断しませんが、デッドセクションは無電圧区間なので通過中は電気が来ません。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月