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令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 No.29を解説、停電時照明は兼用できる

令和7年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.29は、道路トンネル照明について、最も不適当なものを選ぶ問題です。入口部照明の区間の長さ・出口部・停電時照明・接続道路の照明の4点が並びます。

この問題のポイント

この問題は、トンネル照明の種類ごとの役割と設け方を問うものです。4つのうち3つは「必要に応じて設ける」「速度に応じて変える」という含みのある書き方をしています。

引っかけの核心は、選択肢3だけが「兼用することはできない」と言い切っている点です。ほかの肢との書きぶりの差が手がかりになります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢3(最も不適当なもの)

> この論点をやさしく解説:道路トンネル照明とは?基本照明と入口部照明の違い・照明方式の使い分け

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 正しい 設計速度が速いほど入口部照明の区間は長い
2 正しい 出口部は必要に応じて照明施設を設ける
3 誤り 停電時照明は基本照明の一部を兼用できる
4 正しい 接続道路の照明は必要に応じて設ける

最も不適当なのは選択肢3です。

選択肢3のポイント(ここが答え)

停電時照明は、停電したときに危険を防ぐために点けておく照明です。基本照明の灯具のうち一部を非常電源につないでおけば、その役目を果たせます。専用の灯具を別に並べる必要はありません。

選択肢3は「設けることを原則とする」までは正しく、そのあとの「基本照明の一部を兼用することはできない」が誤りです。前半を正しく書いて後半で否定を付け足す形になっています。

選択肢1の区間の長さは、令和1年度に逆向きで出て不適当とされました。

令和1年度(後期)2級 学科試験 No.32 選択肢1(正答は選択肢1)

入口部照明の区間の長さは,設計速度が速いほど短くする。

「短くする」が不適当とされたので、令和7年度の「長くする」が正しいと決まります。速く走るほど、明るさに目が慣れるまでに進む距離が長くなるからです。

トンネル照明の種類を整理すると、次のようになります。

種類 役割
基本照明 トンネル全長にわたり、灯具を原則として一定間隔に配置する
入口部照明 昼間、外の明るさからトンネル内の暗さへ目が慣れるまでを補う
出口部照明 出口付近の野外輝度が高いとき、手前の障害物や先行車を見やすくする
停電時照明 停電時の危険防止。基本照明の一部を兼用してよい
接続道路の照明 夜間、出入口付近の幅員構成や道路線形の変化を明示する

入口部照明が要るのは、明るい屋外から急に暗いトンネルへ入ると目が追いつかないからです。この目の慣れを助けるために入口側だけ明るくし、奥へ進むにつれて基本照明の明るさへ近づけます。設計速度が速いほど、慣れる前に進む距離が長くなるので区間も長くなります。

覚え方

  • 停電時照明は基本照明の一部を兼用してよい
  • 入口部照明の区間は設計速度が速いほど長い
  • 出口部照明と接続道路の照明は「必要に応じて」設ける

理解度チェック

Q.

停電時照明は基本照明と兼用できるか。

できます。基本照明の灯具のうち一部を非常電源につないでおけば、停電時照明の役目を果たせます。

Q.

入口部照明の区間の長さは設計速度とどう関係するか。

速いほど長くします。目が暗さに慣れるまでに進む距離が長くなるためです。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和7年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」「同 正答肢」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和1年度 2級電気工事施工管理技術検定 学科試験(後期)問題」No.32「同 正答肢」
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