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令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 No.29を解説、むらを作らない

令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.29は、道路照明において連続照明の設計要件に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、路面の明るさをどう配るかを分かっているかを問うものです。連続照明では路面の輝度を均一にすることが要件です。

選択肢2は「不均一であること」と、逆に書いています。

正解:選択肢2(路面の輝度分布が不均一)

> この論点をやさしく解説:連続照明とは?設計の基本・性能指標・照明方式の違いを整理

> この論点をやさしく解説:道路照明の用語とは?グレア2語の入れ替えと数値の向きを整理

各選択肢の正誤

選択肢 内容 解説
1 グレアが抑制されている まぶしさは見えを妨げる。適当
2 輝度分布が不均一 均一であること。不適当
3 十分な路面輝度を確保する 道路条件に応じて決める。適当
4 誘導効果を有する 先の道路線形が分かる。適当

不適当なのは選択肢2です。

選択肢2のポイント(ここが答え)

引っかけの核心は、他の3つが「〜されていること」「〜を有すること」と望ましい状態を述べているのに、選択肢2だけが望ましくない状態を要件として書いているところです。

連続照明の設計要件は4つあります。

要件 なぜ必要か
十分な路面輝度 障害物を背景との明暗差で見つけられるようにする
輝度分布が均一 明暗のむらがあると、暗い部分の障害物を見落とす
グレアが少ない まぶしさで見えが落ちるのを防ぐ
誘導効果がある 灯具の並びで、先のカーブや勾配が分かる

むらがあると、運転者の目は明るい部分に慣れてしまいます。その状態で暗い部分に入ると、そこにいる歩行者や落下物が見えません。だから均一にします。

均一さは輝度均斉度という値で表します。

総合均斉度 = 路面の最小輝度 ÷ 路面の平均輝度

車線軸均斉度 = 車線に沿った最小輝度 ÷ 最大輝度

どちらも値が大きいほど均一です。総合均斉度は道路の種類によって0.4以上などと決められています。

選択肢1のグレアは、視野の中に強い光があって見えが妨げられることです。道路照明では次の2つに分けます。

種類 中身
減能グレア 見えそのものが落ちる。障害物を見つけにくくなる
不快グレア 見えは落ちないが不快に感じる

選択肢4の誘導効果は、灯具が並んでいること自体が道しるべになる効果です。カーブの手前で灯具の列が曲がっていれば、遠くからでもカーブがあると分かります。だから灯具は等間隔に、道路線形に沿って並べます。

なお、連続照明に対して、交差点や横断歩道など必要な場所だけを照らすのが局部照明です。設計要件の考え方は違います。

覚え方

  • 連続照明は輝度を均一に。むらは暗い部分の見落としにつながる
  • 要件は4つ=十分な輝度/均一な輝度分布/グレアが少ない/誘導効果
  • 均斉度は値が大きいほど均一

理解度チェック

Q.

連続照明で路面の輝度分布はどうあるべきか。

均一であることです。むらがあると、明るい部分に目が慣れて暗い部分の障害物を見落とします。

Q.

誘導効果とは何か。

灯具の並びによって、先のカーブや勾配など道路線形の変化が遠くから分かる効果です。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 2級電気工事施工管理技術検定 第一次検定(前期)問題」「同 正答肢」
  • 公益社団法人 日本道路協会「道路照明施設設置基準・同解説」
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