令和6年度(前期)2級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.28は、カテナリちょう架式電車線に関する用語として、不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、カテナリ式と剛体式の用語を分けられるかを問うものです。エンドアプローチは剛体ちょう架式で使う部材です。
カテナリ式の用語ではありません。
正解:選択肢1(エンドアプローチ)
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| 選択肢 | 用語 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | エンドアプローチ | 剛体ちょう架式の部材。不適当 |
| 2 | 可動ブラケット | 電柱側で電車線を支える。適当 |
| 3 | ハンガ | ちょう架線からトロリ線をつるす。適当 |
| 4 | ちょう架線 | 方式の名前そのもの。適当 |
不適当なのは選択肢1です。
引っかけの核心は、4つとも電車線路の部材で、鉄道以外の言葉が混ざっていないところです。方式が違うものが1つ入っています。
電車線のちょう架方式は、大きく2つに分かれます。
| 方式 | やり方 | 主な用語 |
|---|---|---|
| カテナリちょう架式 | ちょう架線からトロリ線をつるす | ちょう架線、ハンガ、ドロッパ、可動ブラケット、コンパウンドカテナリ |
| 剛体ちょう架式 | アルミの剛体にトロリ線を固定する | エンドアプローチ、T形材、イヤー、支持がいし |
エンドアプローチは、剛体ちょう架式の区間の端で使う部材です。剛体はたわまないので、そのままカテナリ区間につなぐとパンタグラフが引っかかります。端を斜めに立ち上げて、なめらかに移れるようにするのがエンドアプローチです。
剛体ちょう架式は、トンネルや地下区間で使われます。天井が低くてちょう架線をつるす高さが取れないためです。たわみがないので離線しやすく、高速運転には向きません。
カテナリ式の主な用語は次のとおりです。
| 用語 | はたらき |
|---|---|
| ちょう架線 | 上に張る線。トロリ線をつるす親になる |
| ハンガ | ちょう架線とトロリ線をつなぐ金具。トロリ線を水平に保つ |
| トロリ線 | パンタグラフが直接すり接する線 |
| 可動ブラケット | 電柱から電車線を支える腕木。温度で伸縮しても追従する |
選択肢2の可動ブラケットは、長幹がいしを使って電柱と絶縁します。温度変化で電車線が伸び縮みしても、ブラケットが水平方向に動いて追従します。
カテナリ式には、ちょう架線を2段にしたコンパウンドカテナリ式もあります。ちょう架線と補助ちょう架線でトロリ線を支えるので、より高い速度に耐えられます。
エンドアプローチは何のための部材か。
剛体ちょう架式の区間の端で、パンタグラフがなめらかに移れるようにする部材です。
剛体ちょう架式はどこで使われるか。
トンネルや地下区間です。天井が低く、ちょう架線をつるす高さが取れない場所で使います。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月