電気工事施工管理技士 独学ガイド|資格のT

  1. HOME
  2. 過去問
  3. > 令和8年度 No.74 架空単線式の電車線路

令和8年度 1級電気工事施工管理技士 No.74を解説、ちょう架線の安全率は2.2以上

令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.74は、架空単線式の電車線路に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、鉄道に関する技術上の基準を定める省令の解釈基準上、誤っているものを選びます。ただし、新幹線鉄道は除きます。

この問題のポイント

この問題は、解釈基準が電車線路に与えている数値を問うものです。支持物相互間の距離、ちょう架線の安全率、本線のトロリ線の断面積、電車線の偏いの4つが並びます。

引っかけの核心は1点、ちょう架線の安全率をどこまで下げてよいかです。ほかの3つは基準の数値がそのまま出ています。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢2(誤っている記述)

> この論点をやさしく解説:架空単線式の電車線とは?公称断面積と高さを解釈基準の数値で読む

> この論点をやさしく解説:直接ちょう架式にちょう架線はあるのか?電車線のちょう架方式をJISの定義で並べる

> この論点をやさしく解説:トロリ線の偏位とは?ジグザグ偏位の目的と最大偏位量の基準

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) シンプルカテナリちょう架式の支持物相互間の距離は60m
2 ×(誤り) ちょう架線の安全率は2.5以上(硬銅線・耐熱銅合金線は2.2)。2.0では足りない
3 ○(正しい) 本線のカテナリちょう架式のトロリ線は公称断面積85mm2のみぞ付硬銅トロリ線
4 ○(正しい) パンタグラフ区間の偏いは、レール面に垂直の軌道中心面から250mm以内

数値が4つ並びますが、基準を下回っているのは安全率だけです。

選択肢2のポイント(ここが誤り)

解釈基準は「カテナリちょう架式によるちょう架線及び主スパン線並びに直接ちょう架式による主スパン線は、引張力に対する安全率を2.5以上(硬銅線又は耐熱銅合金線を使用する場合は、2.2)とすること」と定めています。

ちょう架線はトロリ線をハンガでつり下げ、列車が通るたびに揺すられ続ける線です。切れれば架線が落ち、走行中の列車に直接かかります。だから2.5という高めの安全率が原則で、材質によって2.2まで認められるという形になっています。

選択肢2の2.0は、緩いほうの2.2にも届きません。安全率の問題は下げてよい例外がどこまでかを聞いてくるので、原則の数値と例外の数値を対で覚えます。

覚え方

  • ちょう架線の安全率は2.5以上。硬銅線・耐熱銅合金線なら2.2
  • 支持物相互間は直接ちょう架式45m/シンプルカテナリ60m/コンパウンドカテナリ80m
  • パンタグラフ区間の偏いは軌道中心面から250mm以内(新幹線は300mm以内)

理解度チェック

Q.

カテナリちょう架式のちょう架線の安全率はいくらか。

引張力に対して2.5以上です。硬銅線または耐熱銅合金線を使う場合に限り2.2まで認められます。

Q.

シンプルカテナリちょう架式の支持物相互間の距離はいくらか。

60mです。直接ちょう架式は45m、コンパウンドカテナリちょう架式は80mが基準になります。

電気工事施工管理技士 過去問解説 一覧へ

参考資料

  • 国土交通省「鉄道に関する技術上の基準を定める省令等の解釈基準」(令和8年3月31日最終改正) 国土交通省
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午後の部)」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」
T

無料・独学でまなぶ資格のT

T|運営・編集

電気工事施工管理技士の受検にむけて、過去問と用語を一次資料で確かめながら整理しています。

Topへ >>