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令和8年度 1級電気工事施工管理技士 No.73を解説、接地線はZCTに通す

令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.73は、高圧ケーブルの地絡事故を検出するシールド接地工事を示す図を選ぶ問題です。この問題では、4つの図のうち、不適当なものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、ZCT(零相変流器)とケーブルのシールド接地線の位置関係を読むものです。引込用ケーブルが2つ、送出し用ケーブルが2つ並び、いずれもZCTとシールド接地の書き方だけが違います。

引っかけの核心は1点、シールドの接地線がZCTを通っているかです。通し方を間違えると、地絡が起きても継電器が動かない側に外れます。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢1(不適当な図)

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ×(不適当) 接地線がZCTの外側で大地へ落ちている。ZCTを通っていない
2 ○(適当) 引込用で、接地線をZCTに通してから大地へ落としている
3 ○(適当) 送出し用で、負荷側のシールドを接地し、線をZCTに通している
4 ○(適当) 送出し用で、接地の取り方がZCTの向きと合っている

4つの図の違いは接地線の通し方だけで、外れているのは選択肢1です。

選択肢1のポイント(ここが誤り)

ZCTは、中を通る電線の電流の和をみる変流器です。健全なときは3線の和が0になり、地絡が起きるとその分だけ差が出て、地絡継電器が動きます。

高圧ケーブルには遮へい層(シールド)があり、ここにも充電電流や地絡電流が流れます。シールドの接地線をZCTに通しておくと、ケーブル本体を流れた電流とシールドを戻ってきた電流が同じ窓の中で足し合わされ、ケーブル外側で起きた地絡だけが差として残ります。

選択肢1は、接地線がZCTを通らずに大地へ落ちています。この形では、シールドを流れる電流がZCTの外を回るため、区間外の地絡でも差が出たり、区間内の地絡が打ち消されたりします。接地線をZCTにくぐらせてから接地するのが決まりです。

覚え方

  • シールドの接地線はZCTに通してから接地する
  • ZCTは中を通る電流のをみる。窓の外を回る電流は数えられない
  • 図はZCTと接地の位置関係だけを見る。引込用か送出し用かは向きの違い

理解度チェック

Q.

高圧ケーブルのシールド接地線は、ZCTに対してどう配線するか。

ZCTに通してから大地へ落とします。シールドを流れる電流を同じ窓の中で足し合わせ、外側で起きた地絡だけを差として残すためです。

Q.

ZCTは何を測っているか。

中を通る電線の電流の和です。健全時は和が0になり、地絡が起きると差が出るので、これを地絡継電器が受け取ります。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午後の部)」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」
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