令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.28は、機械器具に接続する電路で地絡遮断装置を省略できる場合に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題は、解釈第36条が並べる省略条件を覚えているかを問うものです。場所・電圧・構造・接地抵抗値の4つの角度から並んでいます。
なかでも引っかけの核心は1点、接地抵抗値による省略の値です。D種接地工事の上限100Ωとは別の、もっと厳しい数字が使われています。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(誤っている記述)
> この論点をやさしく解説:地絡遮断装置を省略できるのはどんなときか?接地抵抗3Ωと対地電圧150Vの線引き
> この論点をやさしく解説:D種接地工事はどこまで省略できるのか?4mと8mの線引きは工事ごとに違う
> この論点をやさしく解説:接地抵抗値の判定とは?種別ごとの上限と500Ωの緩和を整理
| 選択肢 | 省略できるか | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(できる) | 乾燥した場所に施設する場合(解釈第36条第1項第二号ロ) |
| 2 | ○(できる) | 対地電圧150V以下で水気のある場所以外(同第二号ハ) |
| 3 | ×(できない) | 接地抵抗値による省略は3Ω以下(同第四号)。10Ωでは足りない |
| 4 | ○(できる) | 電気用品安全法の適用を受ける2重絶縁構造(同第三号イ) |
選択肢3の「接地抵抗値が10ΩのD種接地工事」では、省略の条件に届きません。
解釈第36条第1項第四号は、C種接地工事又はD種接地工事の接地抵抗値が3Ω以下の場合に地絡遮断装置を省略できると定めています。10Ωでは条件を満たしません。
地絡が起きたとき、外箱に現れる電圧は地絡電流と接地抵抗の積で決まります。抵抗が十分小さければ外箱の電位が上がらず、人が触れても危険が小さいという考え方です。
D種接地工事そのものの上限は100Ωで、10Ωはこれを満たします。工事として適法かどうかと、遮断装置を省略してよいかは別の話です。省略の側は3Ωとかなり厳しく切られています。
接地抵抗値を理由に地絡遮断装置を省略できるのは、いくら以下のときか。
C種又はD種接地工事の接地抵抗値が3Ω以下のときです。解釈第36条第1項第四号に定められています。D種接地工事そのものの上限100Ωとは別の数字です。
対地電圧150V以下の機械器具では、どんな場所なら地絡遮断装置を省略できるか。
水気のある場所以外の場所です。乾燥した場所であれば、対地電圧にかかわらず省略できます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月