令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.72は、バスダクト工事による低圧屋内配線に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、電気設備の技術基準とその解釈上、誤っているものを選びます。ただし、接触防護措置を施す場合は除きます。
この問題は、電気設備の技術基準の解釈第百六十三条が定める条件を問うものです。垂直の支持間隔、300Vを超える場合の接地工事、水平の支持間隔、湿気の多い場所への施設の4つが並びます。
引っかけの核心は1点、湿気の多い場所に置くときの条件が抜けているかです。数値の3つは条のとおりなので、条件を落とした1つを探します。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(誤っている記述)
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 取扱者以外が出入りできない場所で垂直に取り付ける場合は6m以下(第二号) |
| 2 | ○(正しい) | 使用電圧300V超はダクトにC種接地工事(第七号) |
| 3 | ○(正しい) | 造営材に取り付ける場合の支持点間の距離は3m以下(第二号) |
| 4 | ×(誤り) | 湿気の多い場所では屋外用バスダクトを使い、水がたまらないようにする(第五号) |
条件が1つ抜けている選択肢4が答えです。
解釈第百六十三条第五号は「湿気の多い場所又は水気のある場所に施設する場合は、屋外用バスダクトを使用し、バスダクト内部に水が浸入してたまらないようにすること」と定めています。場所を選ばず置いてよいのではなく、ダクトの種類と水対策が条件になっています。
バスダクトは導体をむき出しに近い形で並べ、ダクトで囲った配線材です。内部に水が入ってたまると、導体間や導体と外箱の間の絶縁が下がり、地絡や短絡に直結します。
選択肢4は湿気の多い展開した場所に施設したとだけ述べ、屋外用を使ったことにも水対策にも触れていません。展開した場所であることは条件を満たす理由になりません。湿気が出てきたら屋外用と水抜き、と読み替えて確かめます。
湿気の多い場所にバスダクトを施設するとき、何が必要か。
屋外用バスダクトを使用し、ダクト内部に水が浸入してたまらないようにします。解釈第百六十三条第五号の定めです。
バスダクトの支持点間の距離は水平と垂直でどう違うか。
造営材に取り付ける場合は3m以下です。取扱者以外の者が出入りできないように措置した場所で垂直に取り付ける場合に限り、6m以下にできます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月