令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.75は、監視カメラ設備の施工に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。
この問題は、屋外に置く監視カメラをどう守り、どう電気と信号を届けるかを問うものです。ハウジングの保護等級、同軸ケーブルの流用、PoEによる給電、雷保護の4つが並びます。
引っかけの核心は1点、サージ防護デバイスをどちら側に付けるかです。付けたこと自体は正しいので、付けた場所のほうを見ます。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(最も不適当な記述)
> この論点をやさしく解説:監視カメラ設備とは?SPDの設置箇所とIP66・PoEの違いを整理
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 屋外カメラのハウジングは、水の浸入に対する保護等級IP66のものを使う |
| 2 | ○(正しい) | 専用のコンバータを使えば、既設の同軸ケーブルをIPカメラの信号線に流用できる |
| 3 | ○(正しい) | PoEタイプのスイッチングハブから、LANケーブルで電力を供給できる |
| 4 | ×(誤り) | SPDは監視装置本体側のみでは足りない。屋外のカメラ側にも設ける |
3肢は機器の選び方として素直で、残る選択肢4が答えです。
雷サージは、屋外に出ている部分から入ってきます。監視カメラの設備では、屋外に立つカメラとそこへ伸びるケーブルが入口になります。ここから入った過電圧は、信号線と電源線の両方を通って建物の中へ流れ込みます。
サージ防護デバイス(SPD)は、入ってきた過電圧を大地へ逃がして機器を守る部品です。本体側にだけ置くと、そこに届くまでの間にあるカメラそのものは守れません。カメラ側と監視装置側の両方に置き、入口と出口を押さえます。
この記述は繰り返し出ています。令和元年度1級No.66と令和4年度1級No.78でも「監視装置本体側のみに」の肢がそのまま答えでした。「のみ」と書いてあったら守れていない側を探す、で片づきます。
屋外カメラの雷保護で、SPDはどこに設けるか。
カメラ側と監視装置側の両方です。雷サージは屋外のカメラとケーブルから入るので、本体側だけではカメラを守れません。
IPカメラへの給電はどうするか。
PoEタイプのスイッチングハブから、信号と同じLANケーブルで供給できます。電源工事を別に起こさずに済みます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月