令和6年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.76は、需要場所に施設する高圧地中電線路の管路工事に関する記述として、最も不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、FEPがどんな形の管かを分かっているかを問うものです。表面が波打った樹脂の管で、ねじを切ることができません。
ねじきりの鋼管継手ではつなげません。
正解:選択肢4(FEPの接続にねじきりの鋼管継手を使用した)
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| 選択肢 | 内容 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 管路に硬質塩化ビニル電線管(VE) | 地中管路に使える。適当 |
| 2 | 軟弱地盤で単位区間ごとに導通試験器 | 通線できるか確かめる。適当 |
| 3 | 地中箱内の中間接続でケーブルを壁に固定 | 接続部に力をかけない。適当 |
| 4 | FEPにねじきりの鋼管継手 | 波付きでねじが切れない。不適当 |
不適当なのは選択肢4です。
引っかけの核心は、防水鋳鉄管が金属なので、金属どうしの継手を想像してしまうところです。つなぐ相手のFEPは樹脂で、しかも表面が波形です。
FEPは波付硬質合成樹脂管の略で、蛇腹のような形をしています。波形にすることで曲げやすくし、長い距離を巻いた状態で運べます。地中管路では曲がりが多いので、この性質が役に立ちます。
しかし波打っている表面には、ねじを切るための平らな面がありません。ねじきりの鋼管継手は、管の外側にねじを切って回してはめる構造なので、そもそも使えません。
| 管 | 表面 | 接続の方法 |
|---|---|---|
| FEP | 波付き | 専用の継手で差し込んで固定する。ねじは切れない |
| VE | 平滑 | 接着剤で差込み接続 |
| 鋼管 | 平滑 | ねじを切ってカップリングでつなぐ |
選択肢1のVEは、平滑な硬質塩化ビニル管です。地中の管路として広く使われます。まっすぐな区間はVE、曲がりの多い区間はFEPという使い分けをします。
選択肢2の管路導通試験器は、管の中を通してみて、通線ができる状態かを確かめる道具です。軟弱地盤では埋設後に管が沈んだり、つぶれたりすることがあります。ケーブルを引く段になって通らないと分かると、掘り返すことになります。だから区間ごとに確かめながら進みます。
選択肢3は地中箱(マンホール・ハンドホール)の中でケーブルを接続したときの措置です。接続部は電気的にも機械的にも弱い部分なので、ケーブルの重さや動きが接続部にかからないよう、壁に固定します。
FEPにねじきりの鋼管継手が使えないのはなぜか。
波付硬質合成樹脂管は表面が波打っていて、ねじを切る平らな面がないためです。専用の継手を使います。
管路導通試験器を単位区間ごとに通すのはなぜか。
軟弱地盤では埋設後に管が沈んだりつぶれたりするためです。ケーブルを引く段で通らないと分かると掘り返すことになります。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月