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令和6年度 1級電気工事施工管理技士 No.53を解説、DGRのGは地絡

令和6年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.53は、配電盤・制御盤・制御装置の文字記号と用語の組合せとして、「日本電機工業会規格(JEM)」上、誤っているものを選ぶ問題です。

この問題のポイント

この問題は、DGRの真ん中のGが何を表すかを分かっているかを問うものです。GはGround、つまり地絡です

短絡ではありません。

正解:選択肢1(DGR 短絡方向継電器)

> この論点をやさしく解説:UVRは不足電圧か過電圧か?略号の訳を1つだけ差し替える出題

> この論点をやさしく解説:地絡方向継電器とは?零相電圧と零相電流の位相差を見る仕組みを整理

各選択肢の正誤

選択肢 組合せ 解説
1 DGR ─ 短絡方向継電器 地絡方向継電器。誤り
2 RPR ─ 逆電力継電器 Reverse Power Relay。正しい
3 OCR ─ 過電流継電器 Over Current Relay。正しい
4 UVR ─ 不足電圧継電器 Under Voltage Relay。正しい

誤っているのは選択肢1です。

選択肢1のポイント(ここが答え)

引っかけの核心は、方向継電器という言葉が合っているので、前半の2文字を見落とすところです。文字記号は英語の頭文字を並べたものなので、1文字ずつ意味を当てはめれば読めます。

文字 英語 意味
D Directional 方向
G Ground 地絡
R Relay 継電器

DGRは地絡方向継電器です。地絡が起きたとき、電流がどちら向きに流れているかを見て、自分の設備の中の事故か外の事故かを判別します。方向を見ない地絡継電器(GR)だと、他の需要家で起きた地絡でも動いてしまうことがあります。

この論点は繰り返し出ています。平成28年度 No.57と令和元年度 No.57には、どちらも「DGR 地絡方向継電器」が正しい組合せとして置かれていました(公表正答はそれぞれ4と2で、誤りは別の選択肢でした)。DGRは地絡方向継電器です。

そのとき誤りとされたのは次の2つです。

出題 誤った組合せ 正しくは
平成28年度 No.57 UVR ─ 過電圧継電器 UVRは不足電圧継電器。過電圧はOVR
令和元年度 No.57 ZCT ─ 零相計器用変圧器 ZCTは零相変流器。Tは Transformer

平成28年度の問題では選択肢1と3が今回と同じ「RPR 逆電力継電器」「OCR 過電流継電器」で、どちらも正しい組合せでした。令和元年度の問題でも「UVR 不足電圧継電器」が正しい組合せとして置かれています。今回の選択肢2・3・4は、過去の公表正答の側から正しいと確認できます。

選択肢2のRPRは、電力が本来と逆向きに流れたときに動きます。分散型電源の単独運転検出にも使われる継電器です。

選択肢3のOCRは最も基本的な継電器で、電流が整定値を超えたら動きます。短絡や過負荷を検出します。

選択肢4のUVRは電圧が下がったときに動きます。UnderのUが「下」、OverのOが「上」と対になっているので、UVRとOVRはこの1文字で見分けます。

覚え方

  • DGRのGはGround=地絡。短絡ではない
  • UはUnder(不足)、OはOver(過)。UVRとOVRの違いはこの1文字
  • ZCTのTはTransformerだが、零相「変流器」。計器用変圧器ではない

理解度チェック

Q.

DGRは何の継電器か。

地絡方向継電器です。GはGroundで地絡を表します。地絡電流の向きを見て、自分の設備の内外を判別します。

Q.

UVRとOVRはどう違うか。

UVRは不足電圧継電器(Under Voltage)、OVRは過電圧継電器(Over Voltage)です。1文字目で上下が決まります。

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参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和6年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午前の部)」「同 正答肢」
  • JEM 1090 制御器具番号/JEM 1115 配電盤・制御盤・制御装置の用語及び文字記号
  • 一般財団法人 建設業振興基金「平成28年度 1級電気工事施工管理技術検定 学科試験問題」「同 正答」No.57
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和元年度 1級電気工事施工管理技術検定 学科試験問題」「同 正答」No.57
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