令和6年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.34は、A種接地工事を施さなければならない箇所として、「電気設備の技術基準とその解釈」上、不適当なものを選ぶ問題です。
この問題は、計器用変成器が高圧か特別高圧かを見ているかを問うものです。高圧ならD種、特別高圧ならA種です。
選択肢2は高圧なのでD種になります。
正解:選択肢2(高圧計器用変成器の二次側電路)
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| 選択肢 | 箇所 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 高圧の電路に施設する避雷器 | A種。適当 |
| 2 | 高圧計器用変成器の二次側電路 | D種。不適当 |
| 3 | 高圧の機械器具の金属製の台及び外箱 | A種。適当 |
| 4 | 高圧ケーブルを収める金属製の電線接続箱 | A種。適当 |
不適当なのは選択肢2です。
引っかけの核心は、選択肢が4つとも「高圧」で始まるので、電圧の区分では区別できないように見えるところです。計器用変成器だけは、高圧と特別高圧で種別が変わります。
| 計器用変成器の二次側電路 | 接地工事 | 接地抵抗値 |
|---|---|---|
| 高圧 | D種 | 100Ω以下 |
| 特別高圧 | A種 | 10Ω以下 |
元の電圧が高いほど、二次側に危険な電圧が現れたときの被害が大きくなります。だから特別高圧のほうを厳しいA種にしています。
この区別は過去問で3年度にわたって確認できます。
平成28年度 No.38は「D種接地工事を施す箇所として誤っているもの」を選ぶ問題で、選択肢1の「高圧計器用変成器の二次側電路」は誤りとされませんでした(公表正答は4)。高圧はD種で正しい、ということです。
平成25年度 No.38は「A種接地工事を施す箇所として不適当なもの」を選ぶ問題で、選択肢3の「特別高圧計器用変成器の二次側電路」は不適当とされませんでした(公表正答は4で、そちらは変圧器の低圧側中性点=B種です)。特別高圧はA種で正しい、ということです。
平成27年度 No.76は接地抵抗値の問題で、「特別高圧計器用変成器の二次側電路に施す接地工事の接地抵抗値が20Ωであったので、良と判断した」が誤りとされました(公表正答は2)。A種は10Ω以下だからです。同じ問題の「高圧計器用変成器の二次側電路に施す接地工事の接地抵抗値が40Ωであったので、良と判断した」は正しい選択肢でした。D種は100Ω以下なので通ります。
選択肢1・3・4は、いずれもA種で正しい箇所です。平成25年度 No.38にも同じ内容の選択肢が、A種として適当なものとして置かれていました。
| 種別 | 抵抗値 | 主な対象 |
|---|---|---|
| A種 | 10Ω以下 | 高圧・特別高圧の機械器具の外箱、避雷器、特別高圧計器用変成器の二次側 |
| B種 | 計算で決まる | 高圧・特別高圧と低圧を結合する変圧器の低圧側の中性点 |
| C種 | 10Ω以下 | 300Vを超える低圧の機械器具の外箱 |
| D種 | 100Ω以下 | 300V以下の低圧の機械器具の外箱、高圧計器用変成器の二次側 |
避雷器がA種なのは、雷サージという極めて大きな電流を大地へ流す役目だからです。抵抗が大きいと、流している間に接地点の電位が上がってしまいます。
高圧計器用変成器の二次側電路にはどの接地工事を施すか。
D種接地工事です。特別高圧の場合はA種になります。
A種接地工事の接地抵抗値はいくら以下か。
10Ω以下です。D種は100Ω以下なので、桁が1つ違います。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月