令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.34は、B種接地工事の接地抵抗値の最大値を求める問題です。この問題では、4つの選択肢の中から、正しい値を選びます。
この問題は、B種接地工事の基本(1線地絡電流で割る形・遮断時間で分子が変わること)を問うものです。なかでも引っかけの核心は分子を150・300・600のどれにするかで、自動遮断する装置の遮断時間を読み取れるかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢4(正しい値)
問題で与えられた条件を整理します。
1線地絡電流 Ig = 10 A
高圧側と低圧側の混触時に自動遮断する装置の遮断時間 = 1秒以下
電気設備の技術基準の解釈 第17条第2項の17-1表では、B種接地工事の接地抵抗値が次のように決められています。分母はどれも1線地絡電流です。
下記以外の場合 … 150 ÷ Ig
1秒を超え2秒以下で遮断 … 300 ÷ Ig
1秒以下で遮断 … 600 ÷ Ig
この問題は1秒以下で遮断する装置が施設されているので、分子は600です。
600 ÷ 10 = 60 Ω
選択肢4の「60 Ω」が正しい値ということです。
引っかけは分子の取り違えです。遮断装置の条件を読み飛ばして150を使うと15Ω、300を使うと30Ωとなり、それぞれ選択肢2と3に行き着きます。早く切れる装置があるほど抵抗値は緩められるという向きで覚えると迷いません。
1線地絡電流が10Aで、混触時に1秒以下で自動遮断する装置がある場合、B種接地工事の接地抵抗値の最大値はいくらか。
600 ÷ 10 = 60 Ωです。1秒以下で遮断する装置がある場合、分子は600になります。
B種接地工事の接地抵抗値の分子は、どのような条件で変わるか。
高圧側と低圧側の混触で低圧電路の対地電圧が150Vを超えたとき、自動的に遮断する装置の遮断時間で変わります。装置がなければ150、1秒を超え2秒以下なら300、1秒以下なら600です。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月