令和7年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.35は、需要場所に施設する高圧地中電線路について日本産業規格(JIS)上で誤っているものを選ぶ問題です。管路の突起・管口の防水・地中箱の大きさ・支持材の接地が並びます。
この問題は、地中箱の大きさを決める屈曲部の内側半径の倍数を覚えているかを問うものです。ほかの3つは数値ではなく施工の考え方の話です。
引っかけの核心は、選択肢3の6倍以上です。数値を大きめに書いてあると安全側に見えますが、規格に書かれている値とは違います。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(誤っているもの)
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| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | 正しい | 内面・接続部・端部に被覆を傷める突起を作らない |
| 2 | 正しい | 建物内へ引き込まれた管路の管口には防水処理を施す |
| 3 | 誤り | 多心ケーブルは仕上がり外径の3倍。6倍以上ではない |
| 4 | 正しい | 対地との電気抵抗が100Ω以下ならD種接地工事を省略できる |
誤っているのは選択肢3です。
地中箱の大きさは、中でケーブルを曲げられるかで決まります。曲げがきついと絶縁体に無理がかかるので、屈曲部の内側半径に下限を置き、それが収まる箱を選びます。
多心ケーブルの倍数は、令和4年度の出題で確かめられます。
令和4年度 1級 第一次検定 No.38 選択肢3(正しい肢/正答は選択肢2)
多心の電力用ケーブルを収容する地中箱の大きさは、ケーブルの屈曲部の内側半径が仕上がり外径の3倍となるものとした。
こちらは3倍で正しい肢とされています。令和7年度の選択肢3は同じ多心ケーブルの話で6倍以上と書いており、規格の値と食い違うため誤りになります。
この2問は、片方だけ見ていると倍数を取り違えます。令和7年度だけを読むと「6倍以上は厳しめの正しい値だろう」と流してしまい、令和4年度だけを読むと「3倍」が頭に残っても令和7年度の問い方に対応できません。2年度を並べて初めて数値が固まります。
選択肢4も過去の出題で裏が取れます。令和3年度No.79(正答2)では「金属製管路材と大地との間の電気抵抗が100Ω以下であったので、接地工事を省略した」が正しい肢として残っています。100Ω以下なら接地を省略できるという同じ考え方です。
多心の電力用ケーブルを収容する地中箱の大きさはどう決めるか。
ケーブルの屈曲部の内側半径が仕上がり外径の3倍となる大きさです。中で無理なく曲げられることが条件になります。
地中箱内の金属製ケーブル支持材の接地はどんなときに省略できるか。
金属体と対地との間の電気抵抗が100Ω以下の場合です。すでに大地とつながっているとみなせるためです。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月