令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.34は、機械器具の金属製の台及び外箱の接地工事を省略できる場合に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題は、解釈第29条第2項が並べる8つの省略条件のうち4つを問うものです。電圧と場所、絶縁性の床、絶縁物の被覆、漏電遮断器の4つが並びます。
なかでも引っかけの核心は1点、乾燥した場所での電圧の上限です。乾燥していれば何ボルトでもよいわけではありません。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(誤っている記述)
| 選択肢 | 省略できるか | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ×(できない) | 交流は対地電圧150V以下まで(解釈第29条第2項第一号)。200Vは超える |
| 2 | ○(できる) | 外箱のない計器用変成器が絶縁物で被覆(同第七号) |
| 3 | ○(できる) | 乾燥した木製の床など絶縁性のものの上で取り扱う(同第二号) |
| 4 | ○(できる) | 15mA以下・0.1秒以下・電流動作型の漏電遮断器(同第五号) |
選択肢1の「交流の対地電圧が200Vの機械器具」では、乾燥した場所でも省略できません。
接地は、外箱に電気が漏れたときに電流を大地へ逃がして人体へ流れないようにするものです。対地電圧が高いほど人体に流れる電流が大きくなるので、省略には電圧の上限が付きます。
解釈第29条第2項第一号は交流の対地電圧が150V以下又は直流の使用電圧が300V以下と定めています。問題文の200Vはこれを超えるので、乾燥した場所であっても接地工事が要ります。
この規定を緩く読むと、三相200Vの機器を乾燥した室内だからと接地せずに据えることになります。漏電したときに外箱が200Vのまま帯電し、触れた人に電流が流れます。乾燥は条件の1つであって、電圧の条件を消すものではありません。
乾燥した場所に施設する機械器具で、接地工事を省略できる電圧の上限はいくらか。
交流は対地電圧150V以下、直流は使用電圧300V以下です。解釈第29条第2項第一号に定められています。三相200Vは超えるので省略できません。
漏電遮断器を施設して接地工事を省略するには、どんな性能のものが要るか。
定格感度電流15mA以下、動作時間0.1秒以下の電流動作型で、電気用品安全法の適用を受けるものです。水気のある場所以外に施設する低圧用の機械器具が対象です。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月