電気工事施工管理技士 独学ガイド|資格のT

  1. HOME
  2. 過去問
  3. > 令和8年度 No.35 中央監視制御装置の機能

令和8年度 1級電気工事施工管理技士 No.35を解説、負荷を切るのはデマンド制御

令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.35は、建築物の中央監視制御装置の機能に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、最も不適当なものを選びます。

この問題のポイント

この問題は、機能の名前と中身の対応を問うものです。引っかけの核心は力率を直す動きと電力量を抑える動きで、別の機能の中身が貼られていることに気づけるかが分かれ目になります。

※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。

正解:選択肢4(最も不適当な記述)

> この論点をやさしく解説:中央監視制御装置の機能とは?名前と定義の対応の崩し方を整理

各選択肢の正誤

選択肢 正誤 解説
1 ○(正しい) 時刻表に従って機器を自動で発停する
2 ○(正しい) 運転時間や回数を積算し、設定値を超えたら警報を出す
3 ○(正しい) 系統図や平面図の上に状態を色や点滅で表す
4 ×(誤り) 優先順位で負荷を切るのはデマンド制御。力率制御ではない

選択肢4は自動力率制御という名前にデマンド制御の中身を貼り付けた記述です。

選択肢4のポイント(ここが誤り)

力率は、流れている電流のうちどれだけが仕事をしているかの割合です。自動力率制御は進相コンデンサを入切して遅れ気味の電流を打ち消し、力率を目標値に近づけます。負荷そのものは切りません。

問題文が書いているのはデマンド制御の動きです。30分ごとの需要電力が契約値を超えそうになったとき、あらかじめ決めた優先順位に従って負荷を切り、超えないようにします。落ち着いたら復帰させます。

直すものが違います。力率制御は電流の向き、デマンド制御は電力の量を相手にしています。負荷を切るという動きが出てきたら、力率の話ではありません。

覚え方

  • 力率制御はコンデンサの入切、デマンド制御は負荷の入切。切る相手が違う
  • デマンド制御は30分ごとの需要電力を見て、契約値を超えないようにする
  • 力率を上げると同じ仕事に要る電流が減り、損失も減る
  • スケジュール制御は時刻表、稼働履歴監視は積算値で警報

理解度チェック

Q.

自動力率制御は、何を入切して力率を調整するか。

進相コンデンサです。遅れ気味の電流を打ち消して力率を目標値に近づけます。負荷そのものを切るわけではありません。

Q.

優先順位に従って負荷を遮断・復帰させる制御は何と呼ぶか。

デマンド制御(電力デマンド監視制御)です。30分ごとの需要電力が契約値を超えそうなときに、決めた順序で負荷を切ります。

電気工事施工管理技士 過去問解説 一覧へ

参考資料

  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定問題(午前の部)」
  • 一般財団法人 建設業振興基金「令和8年度 1級電気工事施工管理技術検定 第一次検定 正答肢」
T

無料・独学でまなぶ資格のT

T|運営・編集

電気工事施工管理技士の受検にむけて、過去問と用語を一次資料で確かめながら整理しています。

Topへ >>