令和8年度 1級電気工事施工管理技士 第一次検定 No.36は、自動火災報知設備の配線工事に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち、誤っているものを選びます。
この問題は、感知器の配線・耐熱配線・電源の取り方を横断で問うものです。なかでも引っかけの核心は電源をどこから取るかで、開閉器に表示さえすればよいと読めてしまう書き方に気づけるかが分かれ目になります。
※ 問題文そのものは、建設業振興基金が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢3(誤っている記述)
> この論点をやさしく解説:自動火災報知設備の配線とは?送り配線・終端器・電源の3点を整理
| 選択肢 | 正誤 | 解説 |
|---|---|---|
| 1 | ○(正しい) | 送り配線とし、末端に終端器を設けて断線を検出できるようにする |
| 2 | ○(正しい) | R型の固有信号を扱う配線は耐熱性を有する電線 |
| 3 | ×(誤り) | 電源は他の配線を分岐させずにとる(消防法施行規則第24条第三号イ) |
| 4 | ○(正しい) | 地区音響装置までの配線は耐熱性を有する電線 |
選択肢3の「誘導灯の配線から分岐し」という記述が誤りです。
消防法施行規則第24条第三号イは、電源を蓄電池又は交流低圧屋内幹線から他の配線を分岐させずにとると定めています。幹線から直接、専用の回路として引くということです。
誘導灯の配線から分岐すると、誘導灯側の事故で自動火災報知設備まで止まります。火災を知らせる設備が、別の設備の巻き添えで働かなくなっては意味がありません。だから他と縁を切ります。
選択肢3の後半にある「開閉器に専用のものである旨を表示する」は、同号ロが求める正しい措置です。正しい措置を後ろに置いて、前半の違反を見えにくくしています。
自動火災報知設備の電源は、どこからどのように取るか。
蓄電池又は交流低圧屋内幹線から、他の配線を分岐させずにとります。他の設備の事故で巻き添えにならないようにするためです。開閉器には専用である旨を表示します。
感知器の信号配線を送り配線にして末端に終端器を設けるのはなぜか。
断線を検出できるようにするためです。終端器まで電流が流れているかを常に見ているので、どこかで切れれば受信機が気づきます。
参考資料
※ この記事の確認日:2026年9月