平成28年度 地質調査技士 現場技術・管理部門 No.47を解説、変成岩の特徴
平成28年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 No.47は、変成岩に関する問題です。この問題では、4つの記述のうち最も不適当なものを1つ選びます。
この問題のポイント
変成岩は、もとの岩石が地下の熱や圧力で、固体のまま別の岩石に変わったものです。風化ではありません。
代表的な変成岩は、ホルンフェルス・片麻岩・結晶片岩です。それぞれの特徴が問われます。
引っかけの核心は1点、ホルンフェルスを軟質で斑晶が顕著とすることです。ホルンフェルスはマグマの熱でできる硬質・緻密な岩石です。
※ 問題文そのものは、一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)が公開している公式サイトで確認できます。
正解:選択肢1(最も不適当な記述)
各選択肢の正誤
| 選択肢 | 記述の要旨 | 正誤 |
|---|---|---|
| 1 | ホルンフェルスは、軟質で斑晶が顕著な岩石 | ×(誤り) 正答。ホルンフェルスは硬質・緻密 |
| 2 | 片麻岩は、完晶質等粒状で縞状構造を示す | ○(正しい) |
| 3 | 変成岩は、温度・圧力・化学的条件が変わり、固体のまま鉱物組成や組織が変化してできる | ○(正しい) |
| 4 | 結晶片岩は、片理が発達し異方性が明瞭 | ○(正しい) |
選択肢2・3・4は、変成岩の特徴として正しいです。選択肢1だけが、ホルンフェルスの性質を取り違えています。
※ 問題番号と正解は、全地連が公開している過去問・正答で確認しています。
選択肢1のポイント(ここが誤り)
ホルンフェルスは、砂岩や泥岩がマグマの熱を受けてできる接触変成岩です。熱で焼き締められて、硬く緻密になります。
選択肢1は、これを軟質で斑晶が顕著としています。硬質・緻密が正しく、軟質ではありません。斑晶が顕著なのは、マグマが冷えてできる火山岩などの特徴で、ホルンフェルスの特徴ではありません。
選択肢1は、変成岩の記述として最も不適当です。ホルンフェルス=接触変成でできる硬質・緻密な岩石と押さえます。
覚え方
- ホルンフェルス=マグマの熱による接触変成で硬質・緻密(軟質ではない)
- 片麻岩=縞状構造、結晶片岩=片理が発達(どちらも広域変成)
- 変成岩は熱・圧力で固体のまま変化する(風化ではない)
- 斑晶が顕著なのは火山岩などの特徴(ホルンフェルスではない)
理解度チェック
問題:ホルンフェルスは、軟質で斑晶が顕著な岩石である。
〇か×か。
答えを見る
答え:×
ホルンフェルスはマグマの熱による接触変成でできる硬質・緻密な岩石です。軟質ではありません。
問題:変成岩は、既存の岩石が固体のまま鉱物組成や組織を変えてできる。
〇か×か。
答えを見る
答え:〇
変成岩は、温度・圧力・化学的条件が変わり、固体のまま変化してできます。風化とは別ものです。
出典・参考資料
- 一般社団法人 全国地質調査業協会連合会(全地連)「平成28年度 地質調査技士資格検定試験 現場技術・管理部門 試験問題」
- 変成岩の種類と特徴(ホルンフェルス=接触変成/片麻岩・結晶片岩=広域変成)。産業技術総合研究所 地質調査総合センター等の解説で確認。
※ 各設問の「問われ方」と引っかけを自分の言葉でまとめています。
※ この記事の確認日:2026年7月